ル・マン24時間完走のセバスチャン・オジエ「このレースが大好きになった!」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ル・マン24時間完走のセバスチャン・オジエ「このレースが大好きになった!」

©Richard Mille / Thomas Fenetre / DPPI

2022年世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間は6月12日、サルテサーキットでフィニッシュを迎えた。リシャール・ミル・レーシングから初めてのル・マン参戦に臨んだWRCチャンピオンのセバスチャン・オジエも、LMP2クラスのNo.1 オレカ‐ギブソンを駆る3人のドライバーのひとりとしての任務を務め上げた。

Richard Mille

6月11日のスタートに備え、10日前にサルテに到着したチーム陣。オジエと、チームメイトのリロウ・ワドウ、昨年LMP2カテゴリーで優勝を飾っているシャルル・ミレッシは、ル・マンの市街地で行われた車検日から注目の的となっていた。

チームはテストデイから勢いをつけて、スタート時点ではポディウム圏内にも食い込むなど順調な滑り出しを見せていた。しかし、レース序盤、オジエがピットに入る際にミスをしたことに対して1分のストップ&ゴーペナルティが科されてしまった。これで上位グループからは後退したチームだが、3人のドライバーはプッシュを続け、日曜日の早朝にはカテゴリートップ10にまで挽回。ポテンシャルを最大限に活かす戦略とテクニカルチームのミスのない働きにより、終盤はさらに順位をひとつ上げ、リシャール・ミル・レーシングとしてはル・マン24時間での自己ベストリザルトとなるLMP2クラス9位でのフィニッシュを果たした。

Richard Mille / Louis Legon / DPPI

オジエは「この伝統のレースに臨み、ドライバーとして直接体験した今、このレースには独特のオーラがあることを実感した。このレースが大好きだよ!」と名門レースでの戦いを終えて語った。
「ポジティブな思い出がたくさんできた。学んだことも多く、自分のペースを改善できたし、多くのことで理解が深まった。自分が最初のスティント終盤にピットレーンに入る際の不運なミスを除けば、24時間レースでの多くの難関を乗り切ったこともうれしい。安定した走りでクリーンなレースができたし、トップ10圏内でフィニッシュできたことはチーム全員の努力が報われた結果。特にコンペティティブなカテゴリーで27台がスタートした中で立派な結果が残せたと思うし、僕らもそれにふさわしい仕事をしたと思う。チームメイトの走りも素晴らしかったし、盛大に応援してくれたファンにも心から感謝している」

Richard Mille

チームマネージャーのフィリッペ・シノーも「素晴らしい経験になった」と語る。
「シーズン最初の2戦、セブリンクとスパは、耐久レースの滑り出しとしては決して簡単なものではなかった。しかし、この間にお互いのことをよく知ることができたことで、今回のル・マンで魔法のようにハジけることができた。3人のドライバーたちが、チームのエンジニア、メカニックと一丸となって取り組む姿からは、共通の思いと大きなエネルギーを感じた。それが、ほとんどトラブルのない走りで、いいリザルトでのフィニッシュにつながった」

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