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オリバー・ソルベルグが2026年のWRCにラリー1で参戦する希望が実現するかどうかの鍵を握るのは、セバスチャン・オジエの去就になっている模様だ。
現在23歳のソルベルグは、プライベーターとしてトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦した7月の第7戦ラリーエストニアで、鮮烈なWRC初優勝をマーク。2026年のトップカテゴリーシート候補に躍り出た。この時のラリー1マシンでの参戦はワンオフであったと見られるが、その後、WRC2部門への参戦に戻ってからも勝利を重ね、第11戦チリでシーズン3戦を残した時点でタイトルを確定させ、トヨタに2連覇をもたらした。このことで、ソルベルグは2026年にラリー1でのフル参戦への意欲が高まり、トヨタも有力候補として検討していると見られている。
しかし、シートの数が限られており、オジエが2026年もスポット参戦を続けるのであれば、ソルベルグはオジエとシートをシェアしてオジエが参戦しないイベントにラリー1で参戦するチャンスが生まれることになる。
関係者筋は「セバスチャンがフル参戦しなければ、シートが空くイベントでソルベルグが乗ることになる。オジエは10戦に出る見込みとなっており、ソルベルグは残りの機会を最大限に活かすことが求められるだろう」と明かしている。
ソルベルグは「もちろん、より大きくより多いチャンスを得ることが夢だが、今は待つしかない」と語っている。
(Graham Lister)