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TGR WRCチャレンジプログラム4期生が初めてのターマックラリーに挑戦

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム4期生の尾形莉欧と柳杭田貫太、コ・ドライバーの前川富哉が、9月11日〜13日にイタリアで開催されたラリーデルラツィオに、それぞれルノー・クリオ・ラリー4で参戦。ヨーロッパでの初めてのターマックラリーを、尾形は8位、ヤルッコ・ニカラと組んだ前川は17位でフィニッシュ。柳杭田は序盤、クラストップタイムもマークしたが、マシントラブルによりリタイアとなった。

(以下、発表内容)

TOYOTA


「TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム」
4期生の尾形、柳杭田とコ・ドライバーの前川、
欧州で初めてのターマック戦を経験

【日程】2025年9月11日〜13日
【大会名】Rally del Lazio (イタリアラリー選手権第6戦)
【路面】ターマック

【トピックス】
●4期生の柳杭田、尾形およびコ・ドライバーの前川にとって、初めての欧州でのターマックラリー

【結果 (Rally4クラス) 】
1 Simone Di Giovanni/Andrea Colapietro (Peugeot 208 Rally4) 1h11m50.7s
2 Aatu Hakalehto/Joonas Ojala (Peugeot 208 Rally4) +18.9s
3 Gianandrea Pisani/Nicola Biagi (Lancia Ypsilon Rally4 HF) +20.8s
4 Nicolò Ardizzone/Valentina Pasini (Lancia Ypsilon Rally4 HF) +27.8s
5 Davide Pesavento/Alessandro Michelet (Lancia Ypsilon Rally4 HF) +31.1s
6 Simone Taglienti/Mario Pizzuti (Peugeot 208 Rally4) +33.7s
8 尾形莉欧/ミカエル・コルホネン (Renault Clio Rally4) +41.6s
17 ヤルッコ・ニカラ/前川富哉 (Renault Clio Rally4) +2m14.9s
リタイア 柳杭田貫太/ヴィッレ・マンニセンマキ (Renault Clio Rally4)

【ミッコ・ヒルボネン(チーフインストラクター)】
今回は尾形、柳杭田、前川にとって、本プログラムで初めてのターマックラリーでした。彼らにとって学ばなければならないことが非常に多く、事前に3日間しっかりとテストを行いました。3人ともがとてもうまく対応したことに感心しています。

柳杭田は昨年日本でMorizo Challenge Cupに参戦していたときにターマックの経験は少しあったものの、まずは着実なスタートをするようアドバイスしていたのですが、最初から良いタイムを記録しました。初日の午後にはスピードを上げ始め、SS4ではクラストップタイムも記録したのですが、車両のトラブルによりリタイアを余儀なくされ非常に残念でした。それでも多くのことを学び、実力を示してくれました。

尾形にとっては、人生で初めてのターマックラリーでしたが、柳杭田と同様に徐々にスピードを上げ、SS11ではトップタイム、最後のSS12では2番手タイムを記録しました。イタリアはターマックラリーにおける地元ドライバーのレベルが非常に高く、彼らは道も熟知しているので、そんな彼らに対して柳杭田と尾形が見せたスピ―ドは本当に印象的でした。

前川にとっても良い経験になりました。イタリアのターマックラリーではいかに速くリズムが変わるかということに驚いたようです。ペースノートには情報が多いので、正確かつ読むリズムに気をつけなければなりません。ですが、ニカラと前川は今回も堅実なラリーを展開し、問題なくラリーを終えることができました。

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【尾形莉欧】
このラリーでは、高速でフラットなステージからトリッキーで凹凸の多いステージ、苔の多いステージなど、多岐にわたるステージを経験することができました。舗装路に合うスムースな走りが求められましたが、2日間を通じてペースと自信を徐々に高めることができました。特に2日目は自分のペースノートを信頼して自信を持って走ることができ、ラリー終盤には良いタイムを出すことができました。イタリアでのこの2週間は自分にとって初めてのターマックでの経験で、本当に多くのことを学べたことをとても嬉しく思っています。

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【柳杭田貫太】
今回のラリーは私にとって良い学びと経験になりました。初日は朝は少し慎重なスタートでしたが、午後には自信を持って走ることができ、SS4とSS5では良いタイムを出すことができました。ですが、SS6で車の技術的なトラブルが起きて大幅にタイムを失い、その問題が解決できなかったため、2日目は走行を継続できませんでした。ラリーを完走し経験を積むことが主な目標だったのでとても残念でした。それでも、タイヤマネジメントなど多くを学ぶことができ、朝から午後にかけて運転を改善することができ、フィーリングも良くなったので、前向きな収穫だと思っています。

【前川富哉】
ヤルッコとターマックラリーに出場するのは今回が初めてで、特に前の2戦でアクシデントが続いて少し自信をなくしていたので、今回のラリーでしっかり経験を積むことに集中しました。今回ラリーを完走し、ターマックラリーで多くの経験を得られたことにとても満足しています。ステージのリズムやペースノートはグラベルラリーとはかなり異なり、この学びはコ・ドライバーとして今後きっと役立つと確信しています。

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