ライコネン、ルノーに断られる? – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ライコネン、ルノーに断られる?

 

 キミ・ライコネンが2011年の契約に関してルノーF1チームにアプローチしてきたことをチームが認めた。しかしルノーの一番の選択肢は今もビタリー・ペトロフだと主張している。

 ライコネンは来年もWRCに参戦する可能性が高いとみられていたが、英AUTOSPORTが報じたところでは、ライコネンはF1復帰に関心を持ち、ルノーにコンタクトをとったということだ。
 情報筋によると、ベルギーGPでルノーが高いパフォーマンスを見せた後、ライコネンは契約交渉のためにルノーにアプローチしたという。実際に話をしたのがライコネン自身なのかマネージャーなのかは不明だ。

 ライコネンは以前から、競争力の高いマシンに乗れない限りF1に戻ることはないと述べてきたが、ルノーのマシンは今季パフォーマンスを大きく向上させている。

 ルノーのチームプリンシパル、エリック・ブーリエは、ライコネンからアプローチがあったことを認めた。しかしあくまで現在のペトロフを優先して考えると主張している。

「夏が過ぎ、我々に寄せられるリクエストはどんどん増えているというのが現状だ。あなた方が言う人物(ライコネン)も今や候補のひとりだ」とブーリエは英AUTOSPORTに対してコメントしている。
「なぜなら彼から私たちにコンタクトをとってきたからだ」

 ブーリエは以前から述べてきたように、ルーキーのペトロフが進歩を見せれば契約延長するとの意向を繰り返した。ペトロフにはロシアでの商業的な可能性というメリットもあるとみられ、ブーリエは、もしライコネンを起用するとなると、チームは方向性を変える必要が出てくると述べている。
「チームの戦略が全く違ってくる。問題は個性であるとか、世界タイトルを持っているというようなことではない。ワールドチャンピオンを起用するとなると、よりコストがかかる」
「ルーキーを走らせ、彼をサポートするというのと、経験あるドライバーをふたり起用するのとでは、やり方が違ってくる」
「だから考える必要がある。だが、優先されるのはビタリーだ。彼がどれだけ進歩するかを見なければならない。(進歩したと)確信したときには、彼を残留させるのは間違いない。これが一番の選択肢だ」
「だが他にもいくつか選択肢はあり、その中のひとつがキミだ」

 ブーリエは、2011年のルノーのドライバーラインナップは、シーズン終了までに決定するつもりだと述べている。チームはすでにロバート・クビカとの契約延長を決めている。



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