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WRCサルディニア:過酷なステージで 2本のベストタイムを記録したラッピが首位に立つ

©TOYOTA

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、WRC第5戦ラリー・イタリア サルディニアのデイ2を終えて、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルムが総合首位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが総合8番手につけたが、エルフィン・エバンス/スコット・マーティンはメカニカルトラブルでデイリタイアとなった。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、総合7番手につけている。

(以下チームリリース)


デイ2は島東海岸のオルビアを起点に、島の北部で8本合計133.56kmのグラベルステージが予定されていましたが、1日の最後の2本のステージがキャンセルされ、結果的に6本のステージで戦われることになりました。ステージは朝から強い日差しが照りつけ、気温も日中かなり上昇。路面コンディションは全体的にドライとなり、出走順が早い選手たちにとっては非常に厳しい走行条件になりました。

出走順9番手でステージに臨んだラッピは、デイ2の2本目となる今大会最長24.7kmのSS3でベストタイムを記録し、総合1位に。直後のSS4で総合2位に順位を下げ、SS5では途中まで非常に速いペースで走行していましたが、終盤タイヤに問題が生じタイムロス。それでも総合2位を堅持し、SS7で再びベストタイムを刻むと首位に復帰しました。ラッピは5年前の2017年にここサルディニアでヤリスWRCをドライブし、WRCキャリア初のベストタイムを記録しました。そして今回、SS7でのベストタイムは彼にとって記念すべきWRC50回目のステージ優勝となりました。その後、残る2本のステージがキャンセルとなり、ラッピはそのまま首位でデイ2を終えました。

TOYOTA

ドライバー選手権のリーダーとして、出走順一番手で金曜日のステージを走行したロバンペラは、道の表面を覆うルーズグラベルを掃き飛ばしながらの走りを強いられ大幅にタイムロス。SS4ではコーナリングラインが大きく膨らみ、リヤウイングにダメージを受けて十分なダウンフォースを得られない状態で続くSS5を走行することになりました。また、午後のステージは午前中以上にルーズグラベルの影響が大きく、ロバンペラは総合8位でタフな一日を走破しました。3番手という、やはり早い出走順で走行したドライバー選手権3位の勝田もまた、ルーズグラベルの影響でタイムを失いましたが、総合7位でデイ2を終えました。

前戦ラリー・ポルトガルでロバンペラと優勝を争い、今シーズン初表彰台となる総合2位でフィニッシュしたエバンスは、その良い流れをサルディニアでも持続。デイ2オープニングのSS2でベストタイムを記録し、首位に立ちました。しかし、続くSS3でクルマの下まわりが路面に強く当たり、ステージを5番手タイムで走り切ったあと、残念ながらデイリタイアとなりました。クルマはその後サービスへと運ばれ、チームのメカニックによって修理がなされたため、明日のデイ3で再出走する予定です。

カイ・リンドストローム(スポーティング・ディレクター)
エサペッカがラリーをリードしていることを嬉しく思います。彼はとてもいい仕事をしていますし、ラリー・スウェーデンの時もそうでしたが、クルマに乗ってすぐに速く走ることができることに感心します。我々の期待通り、彼はいいタイムを出しています。カッレについては、路面のクリーニング役を担い苦戦しましたが、毎年このラリーでは、一番手スタートのドライバーは誰もが苦労するものです。それでも彼は状況を冷静に判断し、一日を走り切りました。この先、彼にとって重要なのは、日曜日以降のシーズンを通してのことを考えて戦うことです。貴元もまた、ポルトガルの時と同じようにいい走りを見せてくれました。SS3でエルフィンがクルマに衝撃を受け、リタイアを余儀なくされたのはもちろん良くないことですが、チームはクルマを直すことができたので、明日は問題なく再出走できるでしょう。

エルフィン・エバンス

TOYOTA


今朝、クルマのフィーリングはとても良く、最初のステージはダストが多くて大変でしたが、いいタイムが出ました。その後、2本目のステージで路面の窪みを通過した際、予想外の強い突き上げでクルマの下まわりを破損してしまいました。車内で警告表示が出始めたので、できる限りの対処をしながらステージを最後まで走り切りました。しかしその後、さらに詳しく調べたところ、路肩で決められた時間内に修理をするのは難しいことがはっきりしました。こんなにも早くデイ2が終わってしまったのは残念ですが、また明日再出走し、この週末を頑張って戦いたいと思います。

カッレ・ロバンペラ

TOYOTA


予想していたように難しい一日となり、特に午後は大変でした。午前中のステージはどちらかと言うと細かい砂がのった路面でしたので、一番手スタートでもそれほど悪くないところもありました。何度かミスをしてタイムを失いましたが、それ以外は問題ありませんでした。しかし、午後は路面にルーズグラベルが多くのり、非常に滑りやすい状態でした。それでも、何とか乗り切ることができました。明日は日中のサービスがない長い一日で、より厳しいコンディションになると思いますので、何が起きるかわかりません。出走順が4番手になり状況は少し良くなるはずなので、順位を上げられるように頑張りたいと思います。

エサペッカ・ラッピ
一日の終りには、トップ争いに加わることができているだろうと考えていましたが、首位に立てなかったとしてもいいと思っていたので、いい一日になりましたし満足しています。金曜日を戦い終えて首位に立つのは3年ぶりなので、とてもいい気分です。ステージはダストにより視界が良くなかったので、安全なペースでスタートしましたが、視界がクリアになると通常通りプッシュすることができました。このラリーでは常に100%の力で走ることはできませんが、今日はコンスタントに90%の走りができ、それが上手くいった理由です。最も重要なのは、明日のために良い出走順を確保することでしたが、それができたので、明日も引き続きこのペースで戦い続けたいと思います。

<<ラリー・イタリア サルディニア デイ2の結果>>
1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h10m41.9s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.7s
3 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ (フォード Puma Rally1) +15.1s
4 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォード Puma Rally1) +15.5s
5 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1) +16.1s
6 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1) +30.8s
7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m05.5s
8 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m13.1s
9 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 2m07.2s
10 アンドレアス・ミケルセン/トシュテン・エリクソン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +2m20.8s
55 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +39m47.7s

<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる6月4日(土)のデイ3は、アルゲーロのサービスパークを起点に島の北部で8本のグラベルステージが行われます。デイ2と同様、デイ3も過去に何度も使われてきた定番ステージが中心となり、午前中に2本のステージを各2回走行。午後にも2本のステージを各2回走行します。ただし、デイ3についてはアルゲーロでのミッドデイサービスの設定がなく、タイヤフィッティングゾーンのみ設けられるため、クルマに大きなダメージを負わないように注意して8本のステージを走り切らなければなりません。8本のステージの合計距離は131.82km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は580.36kmとなります。



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