WRCポルトガル:ローブ「もっといい走行順を期待していた」イベント前記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:ローブ「もっといい走行順を期待していた」イベント前記者会見

©M-SPORT

WRCポルトガル、シェイクダウンの終了後に行われたイベント前カンファレンスの内容(抜粋)。開幕戦モンテカルロでは衝撃的な勝利を飾ったセバスチャン・ローブ。2戦をスキップしてラリー1マシン初のグラベルラリーを迎えたが、それでも選手権4番手に留まっていることに、目論見が少し外れたことを明かした。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
ティエリー・ヌービル=TN(ヒョンデ・シェル・モビスWRT)
セバスチャン・オジエ=SO(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
セバスチャン・ローブ=SL(Mスポーツ・フォードWRT)
ピエール・ルイ・ルーベ=PL(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:ティエリー、選手権争いでは2番手につけ、2戦連続でポディウムに上がっている。今年初めてのグラベルラリーを迎えるが、まずテストはどうだったか。走行順2番手だが、どのような結果を得られると思っているか
TN:語るのは難しいね。レッキでのコンディションはかなりハードだった。もう少し昨年のような感じになるのを望んでいたが、そうではなかった。明日はタフなチャレンジになるだろう。ここに来る前から、そのことは分かっていた。走行順が2番手でいいことはまったくない。一番のターゲットは、29ポイント差で選手権首位につけるカッレ(ロバンペラ)。この週末は彼よりも上につけることに専念する。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:ポルトガルでは2018年に勝利を収めている。走行順が2番手であるうえに、今回はふたりのセバスチャン、ダニ・ソルドもいる。今回、ポディウムに上がるのはどれくらい難しくなりそうか
TN:正直、ポディウムに上がるのはかなり厳しいと思う。いずれにしても、自分を信じ続けてはいくけどね。ラリーは長いし、自分なりの目標を設定しなくてはならないし、最初から全開で攻めていくことに努める。ポディウムに上がれたら、正直いいリザルトだ。特に、カッレとクレイグ(ブリーン)よりも上でフィニッシュできればね。トップ5に入るのもタフでハードになると思う。セバスチャンたちがいるのは、うれしいよ。ラリーのためにもいいことだ。いつもこんな感じになるべきだと思うし、その方が楽しい。彼らが戻ってくるのがいいことなのは、間違いない。たくさんポイントを獲って、選手権争いのうえで自分の助けになってくれたらいいね。特にセバスチャン・オジエは走行順で有利だからね。今回は、彼がダニやエルフィン(エバンス)とトップ争いをするだろう。自分たちはベストを尽くして、週末を終えて結果を待つのみ。自分にとっての一番は、シーズン序盤でかなり厳しい一戦だということ。ここでポイントを獲って帰りたい。楽しみにしているよ。

Q:金曜日は日中サービスがなく、タイヤフィッティングゾーンしか設定されていない
TN:今年、あれだけテストをしておきながら、イベントに来るたびに何か問題が出てくるのだから不思議だ。チームは必死に取り組んでいるが、まだすべてが揃っているわけではないこともみんな承知している。

Q:セブ(オジエ)、今年は限定的な参戦で、今回は走行順がいい。この週末に向けての考えは
SO:もちろん、このような厳しいイベントでスタート順がいいのは、かなり安心できる。こんなのは久しぶりだ。ティエリーも言っていたように、ほかよりも速く走れるかもしれない後方スタートで何ができるか、周囲をよく見渡さなくてはならない。このマシンでグラベルはまだあまり走っていないからね。初めての実戦だし、信頼性やスピードに関しては分からない部分がたくさんあるから、この週末の予想を立てるのは難しいと思う。机上論なら、確かに自分やエルフィン、ダニは、このコンディションでのチャンスが大きいことは確か。だから、金曜日、自分たちがどこまでできるのか楽しみだ。この週末は、気温が高くなると予想されている。いろいろなことが起こるかもしれないが、またシリーズに戻ってこれてうれしいよ。

TOYOTA

Q:モンテカルロでは激戦を展開したが、そこから2戦空いている。WRC参戦がなくて寂しかったか、それとも時間ができてうれしかったか
SO:寂しくはなかった。参戦しなくてもラリーの天気予報グループの中に入っていたし、クロアチアからは写真をたくさん受け取った。家にいられてハッピーだったと思うよ。同時に、テストでマシンに戻った時はうれしかった。今のこの参戦ペースには満足しているよ。レースに出たりもしているしね。でも、このマシンに乗るのは数カ月ぶり。2戦しか空いていないのに、すべてがあっという間に進化している。でも、この走行順を活かして、ラリーの序盤からリズムをつかんでいきたいね。

Q:今季最初のグラベルイベント。シェイクダウンでのGRヤリスのフィーリングは。プレイベントテストでの内容も満足だったか
SO:シェイクダウンでは少し苦戦した。でも、これはそれほど重要ではないからね。同時に、自分自身でも何かしなくてはならない。昨年は走行順がトップで、週末を通して苦戦した。この週末はドライバーとしての点で改善しなくてはならない。順番だけでいえば、エルフィンが自分の後ろにいるのでいい状況だ。自分が何をしているのか、それが良いのか悪いのかがよく分かる。もし優勝争いをしたければ、最初から速度を上げていかなくてはならない。

Q:このほかにどのイベントに出ることになるか、話せることはあるか
SO:ケニアは、確定はしていないが可能性は高い。あとはサルディニア。それだけだ。

Q:セブ(ローブ)、モンテカルロでは優勝を飾った。2戦空いたが、それでも選手権では4番手に残っている。今年最初のグラベル戦で、走行順がもっとよくなることを期待していたか
SL:もちろん、走行順がもっといいことを願っていたよ。4番目はあまりいい順番ではない。自分にとって、すべてが簡単ではない。テスト1日でラリーに出るのは、久しぶりだ。シェイクダウンでは、フィーリングをつかむのに苦戦した。タフな週末になる。またWRCに出るのはいいことだし、グラベルを走るのはいいものだから、このマシンでの走りを楽しみ、ステージのフィニッシュで笑顔でいたい。できる限り速く走れるようベストを尽くす。

Q:今回はみんなが揃っている。激しい戦いになりそうだが、その中に加われるのはうれしいか
SL:もちろんだ。ポルトガルは自分がいつも楽しめているラリー。自分が出たのはほとんどがファロ拠点だった。最後に出たのは2019年で、この地域での開催だった。この国の人々はラリーを愛している。ステージもいいし、ドライブするのがエキサイティング。そこに参加できるのだからワクワクしている。

Q:2週間前にテストを行ったが、グラベルでのプーマのフィーリングは。シェイクダウンでは3回走行したが、いいフィーリングは得られたか。Mスポーツからは、具体的に何か指示は出ているか
SL:自分の戦略は、何もない。フィーリングをつかむことに努め、できる限りのことをする。初日が重要なのは承知している。初日がうまくいかなければ、2日目の走行順も悪くなってしまうからね。

Q:次はどのイベントに参戦するのか
SL:明日のポルトガルのステージだね! その次はアンダルシア(世界ラリーレイド選手権戦、6月7〜12日)じゃないかな! たぶん、ケニアもね。



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