ERCアゾレス:地元サンミゲル島出身のリカルド・ムーラがトップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCアゾレス:地元サンミゲル島出身のリカルド・ムーラがトップ

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ERC第2戦アゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)は3月25日にシェイクダウンと予選が行われた後、26日にレグ1に設定された7SS・117.76kmの走行が行われ、地元ポルトガルの強豪、リカルド・ムーラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)がミスのない走りで首位に立った。

ラリーの拠点となるアゾレス諸島のサンミゲル島はこの日、特徴的な変わりやすい天候に見舞われた。1日を通して絶え間なく雨が降り霧が広がったが、午後からは晴れ間も出て天候もやや緩和された。

ラリーマシンで走るのは6カ月ぶりというムーラは、サンミゲル島の港町ポンタ・デルガタ出身で、ERCアゾレスは2016年に優勝を飾っている。この日は、開幕ステージから首位に立つとその後は一度もその座を譲らなかった。ファビア・ラリー2 Evoでトラブルのない走りを見せたムーラは、2番手のサイモン・ワグナーに8.4秒差をつけてこの日を折り返した。

「ものすごくマディで、水がたくさん出ていた。本当に難しい1日だったし、このコンディションではドライブもあまり楽しめなかった」とムーラ。
「SS6では、いいリズムをつかめなかったので少し抑えすぎたのだと思う。ちょっとタイムをロスしすぎた。それ以外は、今日の内容はOK。ベストを尽くして、それがどのような結果につながるかを見ることに努めていた。8秒のリードはないに等しいので、明日も自分たちの仕事を守り続けていく」

そのムーラが注視を続けていたワグナーはペースを上げ続け、SS4では自身初のERCでのステージウインもマークすると、自信も一気に上昇。SS6でもベストタイムをたたき出して、4番手から2番手に浮上した。3番手にも、わずか0.6秒遅れで、チームMRFタイヤのエフレン・ラレーナ(ファビア・ラリー2 Evo)が続いている。遅い走行順を選んだことで、午後のループは轍に水がたまり苦戦したが、優勝争い圏内に留まり切った。

WRC PROMOTER

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ERC3部門はジョン・アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー3)、ERC4部門は アンドレア・マベリーニ(ルノー・クリオ・ラリー4)がトップに立っている。

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レグ2は3SSの2ループにSS7のリピート走行を加えた7SS・86.68kmが設定。10.22kmのRIBEIRA GRANDE、2回目の走行がパワーステージに指定されている。

ERCアゾレス 暫定結果(レグ1終了時点)
1 R.ムーラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 1:24:11.8
2 S.ワグナー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +8.4
3 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9.0
4 K.トーン(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +11.7
5 A.アラウジョ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +35.5
6 S.テンペスティーニ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +45.1



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