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WRCフィンランド:豊田章男社長「ヤリスWRCが生まれた街、育てられた道に恩返しができた」コメント全文

©TOYOTA

WRC第10戦フィンランドで、シーズン通算8勝目をマークしたトヨタ。エルフィン・エバンスにとっては今季2勝目、フィンランドでの初勝利となる。ヤリスWRCは2017年の参戦以来、4回行われたラリーフィンランドですべて勝利を挙げており、チームが本拠を構えるフィンランドのファンに恩返しができたと、チームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表している。

<ラリーフィンランド優勝ドライバーリスト>
2017年:エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(ヤリスWRC)
2018年:オィット・タナック/マルティン・ヤルベオヤ(ヤリスWRC)
2019年:オィット・タナック/マルティン・ヤルベオヤ(ヤリスWRC)
2021年:エルフィン・エバンス/スコット・マーティン(ヤリスWRC)
※2020年は開催されず

(以下チームリリース)


今シーズンは4度のホームラリーがあるはずでした。ヤリスを開発・生産する日本でのラリー、チームが工場を構えるエストニア、そして本拠地であるフィンランドでの2度の戦いです。2月のアークティックラリーは2位に留まり、7月のエストニアではカッレの頑張りで勝利できましたが、今回はチームが本拠を構えるユバスキュラが舞台。本当の意味でのホームコースです。そして日本は中止になってしまったので、なんとしても勝ちたい…。ドライバー達も、チームのみんなも、そして代表のヤリ-マティも、いつも以上にプレッシャーがかかっていたと思います。その中でエルフィンとスコットが勝利し、ホームタウンのファンのみんなを笑顔にしてくれました。ヤリスWRCが生まれた街、育てられた道に恩返しができたような気持ちです。

エルフィン、スコット、そしてチームのみんな、ありがとう。二人は、今季、一度もリタイアせず必ず、最後のパワーステージまで走りきってくれています。それによりヤリスは確実に強くなりました。そのことにも心から感謝したいと思います。

セブとジュリアンは不利な出走順にも関わらず、着実な走りでポイントを獲得してくれました。あと2戦、最高のシーズンエンドを迎えるべくセブらしい強い走りを見せて欲しいと思います。カッレと貴元には、慣れ親しんだフィンランドの道でしたが、悔しさの残るラリーになってしまいました。しかし、未来につながる学びがあったと思います。いつか二人が地元のファンを笑顔にする日が来ることを期待しています。

今シーズンも残り2戦、引き続き、ヤリ-マティを中心にチーム全員が心をひとつにして走り抜いてください! そして、チームのみんなが笑顔になれるシーズンエンド…ファンの皆さんに笑顔になってもらえるシーズンエンドをよろしくお願いします!

追伸 ヤリ-マティへ
自分でシャンパンを持たないポディウムはどうでしたか? 3年前にユバスキュラで君と一緒に上ったポディウムを思い出したよ。前にも言ったけど、あの時、僕はオィットに渡されたシャンパンを真っ先に君の方に向けていた。君と上れたポディウムが、それくらい嬉しかった。君もフロントに入ってしまったから二人で一緒にポディウムに上ることはできなくなってしまったけど、また現地で一緒に戦いたい。その日が1日も早く来ることを願っています。どっちがポディウムに上るかは、その時になったら相談しよう!

追伸 エサペッカとヤンネへ
カラーリングは違ったけど君たちが地元フィンランドで再びヤリスに乗ってくれて嬉しかった。ヤリスで参戦し始めた2017年、チームにとっての2勝目をあげてくれたのがユバスキュラで走った君たちだった。今回、惜しくもポディウムには立てなかったけど素晴らしい走りでの4位おめでとうございます! 3年ぶりのヤリスの乗り心地はどうだったか? また聞かせてください!



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