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ERCアゾレス:予選ステージトップはアレクセイ・ルキヤナク、ダニ・ソルドは6番手

©FIAERC

ERC第5戦アゾレスラリー(グラベル)は9月16日、ポルトガル領アゾレス諸島最大のサンミゲル島で開幕。この日は3.12kmのラゴアで予選が行われ、2020年王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2)がトップタイムをマークした。

ERCではこれまで、予選ステージでRC2クラスのトップ15人までがレグ1の出走順を選ぶセレクションに参加することになっていたが、特別規則が主催者に認められた今回はRC2クラスの全ドライバーが対象となった。これは、グラベルラリーで砂利掻きの影響を受ける早い出走順を避けるために、意図的に予選ステージで遅いタイムをマークしてスタート順選択の対象から外れる可能性を回避するためのもの。

「最高だよ。ドライブが本当に楽しいし、素晴らしい気分」と語るルキヤナクは、前戦チェコラリーはテスト中にクラッシュを喫し、出場を断念している。
「正直、全開で攻めたいと思った。週末、天気がどのようになるか次第だが、ここまでのところはフィーリングはいい。ペースノートもうまくできたし、タイムもすごくよかった!」

選手権争いで現在首位に立つアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が1.792秒差の2番手、アゾレス初参戦のヨアン・ボナート(C3ラリー2)が3番手タイムで続いた。

ミケルセンは「内容はよかった。プラクティスは1回しか走らなかったが、まずまずだった。今回のターゲットは、選手権でのリードを広げること。この島が大好きだし、またここに来られてうれしいよ」とコメント。

FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

同じくアゾレス初参戦でERC‐ミシュランタレントファクトリーのミコ・マルチェクが3番手、シュコダ・ラリーチームハンガリーのノルベルト・ヘルチグ(いずれもファビア・ラリー2 Evo)が5番手で続いた。

チームMRFタイヤからの初参戦に挑むヒュンダイのWRCワークスドライバー、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20 R5)は6番手タイム。
「タイヤを理解することに努めている。初めて使うタイヤだし、マシンとのバランスを取ることも必要になっている」と語っている。

FIAERC / Jorge Cunha / DPPI

レグ1の出走順は予選ステージの順位順に選択を行った結果、ルキヤナクが19番手、ミケルセンが20番手、ボナートが21番手、ソルドが18番手を選択している。

ラリーは17日金曜日から競技が始まる。この日は、2SSを2ループし、間に1回のみ走行する1SSを挟む。その後、4.10kmのショートステージで締めくくる6SSが設定。競技最終日となる18日土曜日のレグ2は、ショートステージの再走を挟んで3SSを2ループする7SSの構成。全13SSの総ステージ走行距離は207.14kmとなる。

ERCアゾレス 予選ステージ結果
1 A.ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2) 1:50.722
2 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1.792
3 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2) +1.897
4 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1.907
5 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2.429
6 D.ソルド(ヒュンダイi20 R5) +2.491
7 N.ソランス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3.253
8 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3.615

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