WRCギリシャ:ティエリー・ヌービル「もう忘れたい1日」デイ2コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCギリシャ:ティエリー・ヌービル「もう忘れたい1日」デイ2コメント集

©ACROPOLIS RALLY

アクロポリス・ラリーギリシャ、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。前戦ベルギーで母国優勝を飾り、ドライバーズ選手権では2番手タイに浮上してアクロポリスを迎えたティエリー・ヌービルだが、序盤からトラブルの連続で出鼻をくじかれ、まさかの総合18番手発進に。コメントからも動揺が読み取れる。

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■カッレ・ロバンペラ/総合首位

Toyota Gazoo Racing WRT

「いい1日だった。より慎重にスタートしたが、少しプッシュできるようになってからは楽しめた。すごくチャレンジングなコンディションで、自分の前を走る予定だったドライバーたちが後退して自分の出走順が2番手になってからは、かなり砂利を掃除しなくてはならなかった。ドライのコンディションは予想していた状況で、リピート走行するステージはすごくラフだったからマシンとタイヤに気を配らなくてはならなかった。明日のステージは、週の初めの天気を考えればまったく違う話になる。レッキの時にはほぼ完全に霧に包まれたステージが1本あり、ペースノートを作るのが難しかったし、グリップ変化や湿った場所も多くなるかもしれない」

■セバスチャン・オジエ/総合3位

Toyota Gazoo Racing WRT

「今晩、3番手につけてうれしいし首位とも僅差だ。もちろん、出走順やコンディションを考えれば出足については楽観的になれなかったし、タフな1日になるかもしれないと思っていたが、できることはすべて尽くしたと思うしトラブルを避け切った。限界まで攻めたセクションもあったし、ラフな区間では少しクレバーにもなった。ドライブを楽しめていたよ。唯一、楽しめなかったSS5がベストタイムだったというのは愉快だね。あそこはグリップがすごく不安定だった。自分自身の走りに専念しなくてはならないし、選手権争いではいい位置につけているから完全にリスクを負うことはできないので、優勝は争わない。でも、今日はマシンに乗っている時のフィーリングがすごく良かった。感触が良ければ攻めていける」

■エルフィン・エバンス/総合16位

ACROPOLIS RALLY

「願っていたような1日ではまったくなかった。トラブルを解決するためにできることは全部試したし、もちろんチームも解決策を見つけるためにすごく必死に頑張ってくれたが、この状況でできることは限られていたので午後の数ステージはフラストレーションがたまった。唯一ポジティブだったのは、サービスに戻れたことだ。選手権争いの状況は午前よりも悪くなったがこうしたことが起こるのもラリーだし、このチームではとても珍しいこと。チームに加入して以来、このようなテクニカルトラブルを抱えたことはなかったと思う。修復して明日は走れると確信している」

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペWRC

■オィット・タナック/総合2位

Hyundai Motorsport GmbH

「苦戦の1日でマシンの中でフィーリングや自信をつかむのが難しかった。上位のペースに追い付くためにベストを尽くしていたが、争いに残るためには明日はなんらかの改善策を見つけなくてはならない。今日は気持ちよく走れるゾーンから少し外れている感じがあったので、ドラマが起きるようなリスクを抱えずに限界まで攻めるのはハードだった。特に今回のような新しいラリーでコンディションが予想できずマシンが予想どおりに反応する必要がある時は、大変だ。それでもサービスに戻れてよかったし、いいキャラクターのステージを走れた。観客たちは最高の応援をしてくれたと思う。ギリシャでラリーの持つ意味や、このラリーが選手権にふさわしい理由を示してくれた」

■ダニ・ソルド/総合4位

Hyundai Motorsport GmbH

「今日の内容と、4番手という順位は完全にハッピーだとは言えない。自分たちは常に、もっと上を目指している。SS3のスタートで小さなミスをして、スタート前に少し動いてしまったため10秒のペナルティを受けた。ちょっとエキサイトしすぎていたね。それ以外はOK。細かい部分でたくさんタイムをロスしてしまったので、改善の余地がある。カンディード(カレラ、コ・ドライバー)との初めてのWRCだが、ここまでの内容には満足。明日は1日がとても長いので、自分たち自身をもっとプッシュしなくてはならない」

■ティエリー・ヌービル/総合18位
「トラブルがたくさん起きたので、もう忘れたい1日。午前のスタートから電気系のトラブルに見舞われ、その後はパワステのオイル漏れが発生した。今日は、ドライバーよりメカニックをしている時間が長かったね。タイヤフィッティングゾーンで問題があることに気づき、ダメージを直すことが目標のひとつになった。とにかく時間が足りなかった。最後まで走り切ったし、最後の2本に向けて時間内にマシンを直した自分が誇らしいよ。今の唯一の願いは7位、できれば6位にまで挽回すること。それが精いっぱいだ。達成するのはタフだが、ベストを尽くして最後までモチベーションを高く保ち続ける」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■アドリアン・フルモー/総合5位

M-SPORT

「すごくタフだった。楽しめた場所もあったが、75%くらいはすごくハードでラフなコンディションだった。でも、本当に素晴らしいラリーで、楽しめるチャレンジだ。午前中はリヤバンパーとディフューザーが外れてしまい、日中サービスがなかったので、このダメージでリヤのダウンフォースが不足したままマシンを走らせなくてはならなかった。今日の終盤、速度域の高いステージではダメージの影響が大きく感じられたが、全体としては5番手で今日を終えられてすごくよかった。ようやくサービスでマシンを修復できるので、イベントの残りでまたプッシュしていく」

■ガス・グリーンスミス/総合6位

ACROPOLIS RALLY

「午前のステージはスペアを2本積んだので、かなりトリッキーだった。重さが増えたことで、ほかのイベントよりもハンドリングへの影響が大きかった。ただ、この状態に慣れてからはプッシュできたので、全体としてはいい形でイベントを滑り出せたと思う。リピート走行のステージではコンディションに対しての自信が高まり、ペースにも反映された。おおむねいい1日になったのではないかな。ラリーアクロポリスは、ラリードライバーなら走ってみたいイベント。夜のサービスでマシンをしっかり整えて、明日はまた攻めていきたい」

■ジョルダイン・セルデリディス/総合22位
「ステージを走るたびに、このマシンの理解を深めている。ステージはとてもナローで複雑。それをWRCの速度で走るんだから、なおさらだね。でも、母国ラリーでクラスのトップ10圏内に入れたのは最高の滑り出し。ここから先は、もう少しプッシュをしていきたい」



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