WRCギリシャ:ソルド「雨が止んでも路面はあまり乾かないのでは」イベント前記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCギリシャ:ソルド「雨が止んでも路面はあまり乾かないのでは」イベント前記者会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCギリシャのシェイクダウン後に行われたイベント前カンファレンスの内容(抜粋)。ステージエリアが豪雨に見舞われ、レッキは「まるでウェールズ」のような異例のコンディションで終了。過去、アクロポリスでポディウムに上がった経験もあるダニ・ソルドは、土曜日以降の路面は今から大きくは変わらないのではと感想を述べた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

ACROPOLIS RALLY

エルフィン・エバンス=EE(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
リチャード・ミルナー=RM(Mスポーツ・フォードWRTチーム代表)

Q:今回、ここまでの話題の中心は、通常とは大きく異なる天候だ。レッキ中は雨とマディなコンディションになった。この天候と、ステージが泥と霧にまみれたレッキにはどれくらい驚かされたか
EE:そうだね、これを目の当たりにした時は正直ちょっと驚いた。この状況を予想していた人はいなかったと思う。レッキは確かに難しかった。もちろん、多かれ少なかれ新しいノートは作らなくてはならないが、霧が出ていると一気に難しくなる。そのうえ泥も加わったのだから、感覚をつかむのも正確なノートを作るのもすごく難しく、楽ではなかったよ。

Q:チームのテストはドライコンディションで、非常に暑かった。こうなると、テストはほぼ意味はなかったことになるのか。この週末とまったく違ってしまったと感じるか
EE:シェイクダウンでは、かなり違いを感じた。ラリーのすべてのステージが自分たちのテストとはほど遠いとは思わないが、まったく違うステージがあるのも確かだ。

Q:ドライになった場合のポテンシャルという点で、金曜日と土曜日は気温が上がることが予想されている。どれくらいコンディションに変化が生まれるかは分からないが、もし完全にドライになったら、乾いた泥はどのようになるだろうか
EE:この先2日間でどのようになるのかを予想するのは、非常に難しいね。土曜日に道が乾くのを阻む要素は、間違いなく標高だ。山の上に上がるので、海岸沿いほどは暖かくならないだろう。それでも何が起こるか分からないし、どこで日差しがよく当たって気温が上がるかはみんな分かっているので、そのようなところでは泥が乾くまでそれほど時間はかからない。

Q:選手権争いでは2番手につけており、セバスチャン・オジエは38ポイントリードしている。ヌービルが同ポイントで2番手に追いついてきたが、ここで勝つことはどれだけ重要になってくるか。シーズンも終盤に差しかかり、少しプレッシャーも感じてきているか?
EE:そうだね、状況的にはもちろん優勝がほしいところだし、ポイントを取り戻すためには避けて通れない。でも、究極を言えば、どのラリーでもベストを尽くさなくてはならないのは同じことだ。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:アクロポリスには過去、1度だけ参戦しているが、この時はまったく違うマシンで、WRCアカデミーでR2マシンをドライブしていた。この時の参戦経験で活かせることはあるか?
EE:おそらく、ほんのわずかだと思う。自分は記憶力がいい方だが、正直、どのステージも実は馴染みがない。それに、当時使っていたペースノートも、今となってはそれほど活用できない。

Q:ダニ、きみは経験が豊富でポディウムに上がったこともある。通常は、走行順では有利だと言えるが、今回もそうなのか確信が持てない。ルートラキ(SS3)のステージは、レッキの時にはドライだったか
DS:金曜日はOKだと思う。ステージはまだドライだったが、ほかのエリアはレッキではすごくマディだった。雨が止んでも少ししか乾かないと思う。毎日晴れてすごく暑いつものギリシャとは違うね。

Q:タイヤチョイスに関して、特に金曜日の分は今日(木曜日)選ばなくてはならず、貴重なソフトが8本しかない中で厳しい選択になるが、どれくらい難しくなりそうか
DS:金曜日はタイヤチョイスはそれほど難しくないと思うが、土曜日、日曜日は少し複雑になりそうだね。

Q:このラリーの経験があることはアドバンテージになると思うか
DS:どうだろうね、このラリーに参戦したのは何年も前のことだし、レッキでステージにいた時にはアドバンテージがあるようには思わなかった。部分的に覚えているところはあるが、何年も前のことだ。それに、過去のラリーの写真を見ても、レッキの時の景色とはまったく違う。金曜日のステージには今でも覚えている場所があったが、土曜日と日曜日は霧や泥が出ていてウェールズにいるかのようで、まったく違っていた。それでもいいステージだったけれどね。

Q:来年の去就について、完全な回答が聞けるのはいつになるか
DS:分からないね。もちろん何かしらの形で参戦するが、まだ分からない。今はこのラリーに専念している。来年のことも、特にこの時期としては重要だが、ラリーが終わったら少し時間をかけて考えるよ。

Q:我々が驚くような決断になることはあるか
DS:そうは思わないね。

Q:リチャード、まずはテーム・スニネンについて。先週、Mスポーツ・フォードを離れて別のところに行くというビッグニュースが入ってきたが、詳細はまだ分からない。両者の間で決めた結論だったのか
RM:今年の初めに、WRカーでのフル参戦にはならないという考えは明らかにしていた。モンテカルロ、サルディニアは厳しい内容になり、アークティックとエストニアのリザルトはみんなが願っていたものではなかったと思う。テームには、Mスポーツにとって非常に重要なカテゴリーであるラリー2に乗らせていたし、シーズンの残りはよりラリー2をベースにしたプログラムにして、テームに関しての来年の決断を行うために彼のポテンシャルを見せる機会を与えようと決めた。それが、彼が求めていたものとは違っていたので、違う道を行くと彼は決断した。マルコム(ウィルソン、Mスポーツのマネージングディレクター)を知っている人なら、彼がどのドライバーに対しても完全にドアを閉めない人だと分かっていると思うし、選手権の多くのドライバーがキャリアの中で浮き沈みを経験しながら今いる位置にステップアップしてきた。だから、これでテームのキャリアが終わることにはならないと思うが、テームにとっては時間切れだったのかもしれない。フィンランドで予定していたラリー2でいい走りができると確信していたしね。今後の彼の活躍を祈っているし、彼と仕事をすることはとても楽しかった。それに、今でも非常に才能あるドライバーだ。彼のキャリアのひとつの章が終わったのかもしれないが、必ず新しい章が始まると思っている。

Q:テームは、Mスポーツに残る場合に(アドリアン)フルモーが来年、WRCフル参戦に昇格する可能性も考えていただろう。フルモーを来季、フル参戦させる考えはあるのか
RM:アドリアンは今季、参戦したイベントでは非常にいい走りをしていると思う。テームの今回の決断で、我々は今季の残りのイベントでアドリアンをWRカーに乗せやすくなった。彼が2022年のマシンにかなり乗っていることはよく知られているし、来年の計画の中にも入っている。テームが違う道を進むことを決めたことで、我々は計画が立てやすくはなったが、それでも2022年までにはまだ先のことなので決断を下すまでの時間はまだある。

Q:時間は刻々と過ぎていくなか、最も注目されているのは、Mスポーツのラインナップだと思う。クレイグ・ブリーンの名前が上がっているが、セバスチャン・ローブも前々から噂が出ている。状況はどうなっているのか
RM:毎回同じ質問をされるが、状況は変わっていないと思う。インターネットに上がっている様々なフォトショップの技術は楽しく見ているが、いいものもあれば、ヒドイものもある。候補になりそうなドライバーに声をかけていないわけはないが、最近のモータースポーツ界では、物事がうまくいくためには、多くの要素がうまくハマらなくてはならない。SNSでみんなが「この人に決めよう」とコメントするほどシンプルな話ではないんだ。チームとして、今、話し合いをしているドライバーをマシンに乗せるのにふさわしい状態にするまでには、まだ時間がかかるが、いずれにしても実現したいアイデアはすでに持っている。今は新しい技術がたくさんあるし、来年はMスポーツにとってのチャレンジもある。発表する前に、解決しなくてはならないことがたくさんあるんだ。だから、みんなには自由に憶測してもらっていいが、残念ながら発表するのは準備が整ってから。今はまだ、その段階にない。

Q:来季、ドライバーのラインナップの点では、何を求めているのか
RM:作れる限り最もコンペティティブなパッケージを作りたい。マシンは順調のようだし、ここ数週間はいいテストもできた。2022年は活躍できる最大のチャンスにしたいし、そうなると分かっている。マルコムはこれまでも、規定が大きく変わってもいつも非常にコンペティティブなマシンに仕上がるように運営してきたので、これを最大限に活かさなくてはならないし、それができるクルーが必要だ。我々が何を求めているか、何をしたいのか、明確なイメージを持っている。コンペティティブになりたいし、勝ちたいと思っているが、それをどのように実現するのかを発表する準備はまだできていない。

Q:お金の話はしにくいものだが、ラリーを勝てるようなドライバーを獲得する予算はあるのだろうか
RM:ほしい人材を獲得するためには常に選択肢が存在し、必ずしも予算が必要になるわけでもない。そうした話をするのは好きではない。1日の終わりには、人々がSNSで我々にはもっと予算が必要だ、あれも必要だろう、これも必要のはずと書き立てる。我々は、持つべきものは持っている。究極を言えば、今の状況に文句を言っても仕方がない。我々はマシン開発を進めているし、そのマシンも完成するし、そのマシンの公認も取るし、来年もシリーズに参戦する。そこで活動するためのベストのパッケージを見つけるのは、我々次第だ。我々は、今持っているものを最大限に活用しなければならないし、それが可能であることはこれまでにも見せてきた。楽ではないが、それが必ずできるように全力を尽くす。

Q:マシンの開発の進捗はどうか。プーマの走行風景はたくさん目にしたし順調のようだが、新しい時代のまったく新しいマシンを開発する上で、何が試練になっているか
RM:とてもしっかりとしたテストができたし、頑張ってくれたみんなに感謝したい。マシンをフランスに送って4日間走行し、その後サルディニアに直行して4日間行ったので、みんなにとっては非常にチャレンジングな日々だったと思うが、ハイブリッドについて、どのように機能するのかなどたくさんのことを学んだ。非常に違いが大きい。エルフィンも初めてのテストを行っているので、この意見に賛成できると思う。今のマシンとはまったく違うが、我々が受け取ったフィードバックは非常にポジティブだった。あまり多くは話せないが、とにかく違うということ。ポジティブに進んでいるし、みんながあのマシンをドライブすることを楽しみにしている。

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