ERCズリン:開幕ステージはヤン・コペッキーがトップタイム – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCズリン:開幕ステージはヤン・コペッキーがトップタイム

©FIAERC / Nuno Antunes / DPPI

ERC第4戦チェコラリー・ズリン(ターマック)は8月27日、チェコ東部のズリンで2年ぶりの開幕を迎えた。この日の夜に市街地で行われた開幕ステージでは、地元の絶対王者ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)がトップタイムをマークした。

この日午前中に行われたレグ1の走行順を決める予選ステージ(4.07km)では、トクスポーツWRTのアンドレアス・ミケルセン(ファビア・ラリー2 Evo)がトップタイムをマークし、走行順1番手を選択。この理由についてミケルセンは「難しい選択だった。もしドライのままなら、もう少し遅いスタートの方がいい。路面にかなりグラベルが乗っているステージもあったからね。でも、雨なら1番手はいい走行順。道の上に泥をかき出せるからね。コンディションによるが、自分はウエットになると思った。どうなるかな」と語った。エリック・カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII)が2番手、コペッキーが3番手を選択した。

FIAERC / Jorge Cunha / DPPI

2020年は新型コロナウイルスの感染流行により開催がキャンセルとなったこのイベントは、今回が50回目となる節目の開催。この日の夜にズリンの市街地に設定されたスーパーSSには、何千人もの観客が訪れた。このSS1は現地時間21時15分にスタート。気温は11度まで下がる中、トップタイムをマークしたのはイベント5連覇中のコペッキーだった。
「ファンで埋め尽くされた街に戻ってくるのは、本当にうれしかった」とコペッキーはERCの母国ラリーで9度目の優勝を目指す。
「本格的な競技は明日から始まるが、あまりタイムをロスしないように努めたので明日が楽しみ」

FIAERC / Jorge Cunha / DPPI

セカンドベストタイムをマークしたのはミケルセン、チェコのサイモン・ワグナー(ファビア・ラリー2 Evo)が0.2秒差で続いた。
「トラブルを避けるように努めていたので、まずまず。とてもいい雰囲気だったね」とミケルセン。「また、こんなにたくさんのファンを目にすることができてよかった」

FIAERC / Jorge Cunha / DPPI

4番手もミコ・マルチェクが入り、シュコダ勢がトップ4を独占した。
「夜にスタートを迎えるのは、とてもよかった。ブレーキがアグレッシブすぎたコーナーがあったかもしれないが、ハッピーだしベストを尽くしている」と語るマルチェクは、オーレン・チームからエントリーしている。

FIAERC / Nuno Antunes / DPPI

地元のヒーロー、エリック・カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII)は、ソフトタイヤが裏目に出てタイムをロスし5番手タイム。ノルベルト・ヘルチグ(ファビア・ラリー2 Evo)は、SSモードに入れるのに苦戦するトラブルに見舞われながら、6番手タイムで踏みとどまった。
「混沌としたスタートだった」とヘルチグ。

この9.18kmの開幕ステージ、チームMRFタイヤからの初参戦となったヤリ・フッツネン(ヒュンダイi20 R5)は、トップから9.9秒差の10番手タイムでの滑り出しとなった。

ERC2はチボール・エルディJr.(三菱ランサーエボリューションX)、ERC3/ERC3ジュニアはジャン‐バティスト・フランチェスキ(ルノー・クリオ・ラリー4)、ERCジュニアはケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー3)が首位で発進した。フィアット124アバルトRGTのワンメイク、アバルト・ラリーカップではダリウス・ポロンスキ、ルノー・クリオ・ラリー5のワンメイク、クリオ・トロフィーbyトクスポーツではアンドレア・マベリーニがトップに立っている。

レグ1は28日土曜日に再開。この日は8SS・127.18kmのステージが設定されている。

ERCズリン 暫定結果(SS1終了時点)
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 6:33.4
2 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +0.2
3 S.ワグナー(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3.4
4 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3.7
5 E.カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +6.0
6 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7.9
7 T.コストカ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9.3
8 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9.7



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