パストラーナ、『Airslayer STI』でマウント・ワシントン・ヒルクライムの記録更新 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

パストラーナ、『Airslayer STI』でマウント・ワシントン・ヒルクライムの記録更新

©subaru.com/rally

スバル・モータースポーツUSAは8月15日、米国ニューハンプシャー州のワシントン山で開催されたマウント・ワシントン・ヒルクライムに参戦。ナローで傾斜の厳しい7.6マイル(約12.23km)の自動車道路を舞台とした自動車ヒルクライムイベントでは、トラビス・パストラーナが“Airslayer STI”と名付けられた862馬力のジムカーナ2020 WRX STIをドライブし、自身が2017年に樹立したコース記録を16秒以上更新する5分28秒67をマーク。ライバルを45秒以上も引き離しての総合優勝を飾った。

「新しい記録が刻まれたよ!」とウイニングランの後でパストラーナはコメント。
「このマシンは記録を更新するために完璧だった。グッドウッドが2位フィニッシュとなったので、ここでは新記録を樹立して適切な環境でのこのマシンの能力を示したかった。幸い、今年は天候がすごくよかったので、クリーンな走りができれば5分44秒台は出せると分かっていた。とても楽しかったし、もう次回が待ち切れないよ!」

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このマウント・ワシントン・ヒルクライムは3年に一度開催されるのが伝統で、米国で最もチャレンジングなモータースポーツイベントのひとつとして知られる。北米大陸で最も長い歴史に加え、米国東海岸で最も高い山が舞台となるために天候が予測し難く、道の路面がミックスされていることも難しい要素のひとつ。ドライバーたちはターマックから突然グラベルに変わったり、またターマックに戻ったりとグリップレベルの変化にも対応しなくてはならない。平均斜度は12%と厳しく、不整路面に加えて樹林帯を越えると大きな落差が待ち受けており、勇気と技術、そして挑戦に適した装備が必要となる。

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今回、新記録をマークしたAirslayer STIには高度に開発されたエアロパッケージが採用され、パストラーナが2017年の記録を樹立した際に使用した600馬力のWRX STIラリーカーに対してダウンフォースが格段に向上したという。大幅なパワーアップとサスペンションの大改良、そして超軽量化により、このAirslayer STIはヒルクライムイベントの幅広い精神性に合わせて作られた。さらに、パストラーナが記録更新に向けて見せた高い決意による走りは、沿道に設定された観戦ポイントに集まった何千人ものファンを大いに楽しませた。ラリー、ラリークロス、モトクロスで活躍するパストラーナは記録を更新し山のふもとに戻ると、ドーナツターンを披露して記念すべき週末を祝福した。

スバル・モータースポーツUSAはこの後、8月27〜28日にアメリカン・ラリー・アソシエーション第7戦オジブウェ・フォレストラリーに参戦。現在、ドライバーズ選手権で首位、2番手につけているパストラーナとブランドン・セメナックがスバルWRX STIで参戦する。

またAirslayer STIは、9月にAirslayer Global Takeoverツアーの次回開催「Wicked Big Meet」に登場するほか、「Subiefest California」、「ロサンゼルス・オートショー」への参加も予定している。



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