WRCベルギー:ヒュンダイのヌービル、ついに悲願の母国WRCに挑む – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCベルギー:ヒュンダイのヌービル、ついに悲願の母国WRCに挑む

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第8戦イープル・ラリーベルギーに、ヒュンダイは前戦エストニアでのラインナップを継続し、ティエリー・ヌービル、オィット・タナック、クレイグ・ブリーンの3人をi20クーペWRCのドライバーに起用する。

ヌービルにとっては、待望の母国で迎える初めてのWRC。ヒュンダイとしても、ここでポディウムの頂点に戻り、マニュファクチャラーズ選手権で首位トヨタとのポイント差を詰めることを目指している。前戦エストニアでは、ヌービルとブリーンがポディウムフィニッシュを飾っているが、このふたりは前身のイープルラリーでの優勝経験者。特にベルギー出身のヌービルへの期待は高い。一方、母国エストニアでは好ペースも披露したものの結果としては厳しい内容となったタナックは、今季チームで唯一勝利を挙げた勢いを取り戻したいところだ。

ドライバーズ選手権では3番手につけて母国でのターマックを迎えるヌービル。2019年のイープルラリーには、併催のマスターズイベントにワールドラリーカーでも参戦して部門優勝を飾っており、今回参戦するドライバーの中で唯一、WRカーでの参戦経験を持っている。
「みんながイープルに行くことをとても楽しみにしている」とヌービル。
「このラリーにはこれまでに何度か参戦しており、2018年にはi20 R5で優勝もしている。道はかなりナローでスリッパリーで非常にチャレンジング。道の両サイドにディッチがあり、どれもすごく深いのでミスをせず4輪を道にキープしておかなければならない。たくさんのアクションを見ることになると思う。これまで見てきたターマックイベントとは性格が異なる。過去、ドイツに参戦した時には何千人ものベルギー人のファンが僕らを応援してくれた。今回はベルギーでそれもWRCだから、最高の雰囲気になるに違いないよ」

一方、ここ数戦、流れに乗り切れずフラストレーションがたまるタナックは、ベルギーではクリーンな走りを目指したいところだ。
「イープルラリーの動画を何本か観てきた。言うまでもなく、とても有名なラリーだしね」とタナック。
「ストレートのセクションに見えても危険なディッチがたくさんあるので、ものすごくトリッキーだ。昨年、このイベントがキャンセルになった時、イベント前に1日テストを行ったが、その時のフィーリングは間違いなくチャレンジングな週末になるという感じだった。今季のターマック戦はクロアチア以来だが、この時はあまりリズムに乗り切れなかった。その後、ラリーディアルバでマシンに乗ったので、イープルでは全体的なフィーリングがよくなっていることを願うよ」

ブリーンは今季4度目のWRC参戦。前戦エストニアではチーム最上位の2位フィニッシュを果たしており、その勢いをつなげたいところだ。
「イープルは自分が一番好きなイベントのひとつだ」とブリーン。
「幸い、自分はキャリアの中で何度もこのイベントに参戦してきたし、最後に出た2019年にはR5マシンでこのラリーの総合優勝を果たしている。最も興味深く、独特のラリーのひとつだ。情報だけを見ればイベントの性格は少し突飛だが、マシンに乗ってみると素晴らしいチャレンジだ。それぞれのジャンクションで路面が微妙に異なる。とても楽しみにしているイベントだし、WRCとしての価値のあるラリーだ」



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