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2戦連続で首位からデイリタイアのタナック「自分ではもうどうしようもない戦況」

©WRC PROMOTER

6月6日にフィニッシュを迎えたWRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)で、2戦連続で首位走行中にデイリタイアを喫したヒュンダイのオィット・タナック。この2戦はパワーステージポイントの獲得だけに留まっており、今シーズンの残りは戦略を変えて挑むしかないと考えているようだ。

2019年ドライバーズ王者のタナックは、今季のタイトル争いでは全12戦中5戦が終了した現在、4番手につけているが、首位につけるトヨタのセバスチャン・オジエに57ポイントもの差を許している。サルディニアではデイ2に大差をつけての首位走行中に石にヒット。ヒュンダイi20クーペWRCの右リヤタイヤがもげてしまった。タナックは、前戦のポルトガル(グラベル)でも同じような憂き目に遭っており、首位に向けて邁進していた最中にサスペンションが破損、デイリタイアを喫している。

「視野に入れているものは何もない」とタナック。「明らかに、自分自身で戦況を変えられる状況じゃない。だから、自分たちとしては、一戦一戦を全力で戦うしかないという感じだ。シーズンが終わった段階で、それで追いつけたかどうかが分かると思うよ」

サルディニアを3位でフィニッシュしたチームメイトのティエリー・ヌービルには、選手権争いでは28ポイント差をつけられてしまったタナックだったが、この事態について責任の所在を明らかにすることはせず、チームの団結について語り、初日に設定された8SSすべてをチームメイトのダニ・ソルドと自分で独占したi20クーペWRCのペースを強調した。

「速さが出ていたのはとても気分がよかったし、うまくコントロールできていた場所もあった」とタナック。
「チームはとても頑張ってくれたし、自分がマシンに慣れるために影でものすごく支えてくれた。今年は、ステップアップできた部分もある。マシンの速さは感じているので、あともう少しだけ信頼性が必要なだけだ」

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