WRCサルディニア:WRC2はヒュンダイのヤリ・フッツネンが今季初勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサルディニア:WRC2はヒュンダイのヤリ・フッツネンが今季初勝利

©Hyundai Motorsport GmbH

WRC第5戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)のWRC2は、最終日を冷静に走り切ったヤリ・フッツネン(ヒュンダイi20 R5)がシーズン初勝利を飾った。

今季は強豪や新進気鋭の若手の参戦が相次ぎ激戦となっているWRC2、若手筆頭のオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 R5)が、新型コロナウイルスの陽性者濃厚接触者となったことで欠場となるなど、開幕前から波乱が起きていた。

サルディニア島での勝敗の分かれ目となったのは、最終日の序盤だ。前日、タイムコントロールの到着が6分遅れたことで1分のタイムペナルティを受けたマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)をかわして首位に立ったフッツネンだったが、その差はわずか2.7秒。追いかけるオストベルグは、この日最初のSS17でベストタイムをたたき出し、このステージ4番手タイムだったフッツネンをかわして、首位奪還に成功。しかし、続くSS18では左フロントタイヤのパンクにより20秒以上をロスし、再び首位をフッツネンに奪われてしまう。この時の悔しさから、フィニッシュ後のライブインタビューで品位の欠ける言葉を発し、罰金と執行猶予付きの25ポイント剥奪という厳しいペナルティを受けたオストベルグだったが、前日のTC遅着もテクニカルトラブルを修復していたことが要因であったことから、フラストレーションの溜まる状況であったことは想像に難くない。

それでも、オストベルグは諦めることなく、最終ステージを前にしたSS19で力走を披露し、一気に15.3秒を取り戻したが、オストベルグのブレーキパイプが破損していたことから、その勢いは弱まってしまった。一方のフッツネンもマシントラブルを抱えてはいたが、最終パワーステージをトップタイムで走り切り、わずか7.5秒差でオストベルグを振り切り、今季初勝利をもぎ獲った。

「最後の2本のステージで、エンジンにトラブルが発生した。信じられない気分だよ。長い長い休みのあとで、すごくいいラリーができたと思う」と語った。

一方、僅差で勝利を逃したオストベルグは、土曜日にテクニカルトラブルが発生しなければ選手権首位に浮上できる絶好のチャンスだっただけに、痛恨の思いだっただろう。WRC2タイトル防衛を目指すオストベルグは、このサルディニアを終えてタイトル争いでは、アンドレアス・ミケルセン(ファビア・ラリー2 Evo)に2ポイント差の2番手につけている。「とにかく速く走るために全力を尽くした。メカニックとして、ドライバーとして、あらゆる仕事をやったんだ。キツイ週末だったよ」と振り返った。

CITROEN

トクスポーツがプリペアしたシュコダ・ファビア・ラリー2を駆る弱冠20歳のマルコ・ブラシアは、3位フィニッシュ。SS18では転倒を喫しながらも、なんと4.9秒のタイムロスで抑えてみせた。ベテランのマルティン・プロコップは、Mスポーツがプリペアしたフォード・フィエスタ・ラリー2で16回目のサルディニア参戦。ポディウム圏内から5分50秒5遅れの4位となった。ファビア勢のエンリコ・ブラゾッリが5位で続いた。

SKODA

一方、クロアチア、ポルトガルにWRカーで参戦し活躍を見せ、今大会はWRC2部門でフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIにスイッチしての参戦となったアドリアン・フルモーは、不満の残る週末となった。金曜日にマシンを乗り上げてデイリタイア。しかし、一方でステージウインも連発している。フルモーは次戦サファリ・ラリーケニア(グラベル、6月24~27日)では、再びWRカーをドライブする予定だ。

また前戦ポルトガルでは新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たために欠場を余儀なくされた選手権首位のミケルセンは、初日に痛恨のクラッシュ。ロールケージにダメージを受けたためラリーリタイアとなったが、わずか2ポイント差ながら選手権リードを死守している。

SKODA

WRCサルディニア WRC2部門最終結果
1 J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) 3:28:58.1
2 M.オストベルグ(シトロエンC3 ラリー2) +7.5
3 M.ブラシア・ウィルキンソン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:02.9
4 M.プロコップ(フォード・フィエスタ・ラリー2) +7:53.4
5 E.ブラゾッリ(シュコダ・ファビア・ラリー2) +28:51.5
6 A.フルモー(フォード・フィエスタ・ラリー2) +40:42.6



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