WRCポルトガル:オジエ「今回だけでなく、ずっと改良は続けていた」イベント前記者会見まとめ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:オジエ「今回だけでなく、ずっと改良は続けていた」イベント前記者会見まとめ

©Toyota Gazoo Racing WRT

WRCポルトガル、シェイクダウン後に行われたイベント前カンファレンスの内容(抜粋)。
トヨタがヤリスWRCにアップデート版エンジンを投入したことが話題になっているが、それについてチームのエースで選手権リーダーのセバスチャン・オジエは、チームはことさらに主張しなくても改良への努力を続けていたと冷静に対応した。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

セバスチャン・オジエ=SO(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
アドリアン・フルモー=AF(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:セブ、選手権リーダーとしてラリーポルトガルを迎える。例年チャレンジングなイベントだが、今週は天気も気になるところだ。きみとしては雨ごいでもしたい気分でいたと思うが、(天気は)自分にとって有利になると思うか
SO:レッキではコンディションはそう悪いようには見えなかったと思う。(前日の雨で)まだ湿ったところや泥が残っている場所があった。レッキの段階では、先頭走行はそう悪くないだろうという感じ。そしてこの2日間は日差しが出ている。コンディションがあっという間に変わることもあるだろうね。明日どうなるのかは、あまり予想できない。2年前よりは良くなりそうだとは信じているけど。明日は、また曇りになりそうだから湿気も高いだろうし、先頭走行にチャンスが回ってくることもあるかもね。

Q:みんながトヨタ・ヤリスの新エンジンについて話題にしている。パワーは感じられるか。今ではロケットのような感じか
SO:そんな感じだったらいいけどね。僕らは、本当に繊細な部分で戦っている。今朝のグリップは本当に低かった。100PS少なかったら、もっとドライブしやすかっただろう。チームがこれほど必死に取り組んでいるのはいいことだと思う。もちろん、将来の新しいマシンの作業もあるしね。チームは、現行マシンの最後のシーズンに最善の準備を行っている。チームの働きには本当に感謝しているが、アップデートがニュースになると、みんなが話題にしてメディアが大騒ぎする。でも実際は、ここまでの数戦でも僕らは小さな改良を行っていたし、そちらの方がたぶん影響は大きかったと思う。今回は話題になって自分たちもみんなに話をしているってこと。僕らは、あらゆる部分に関して取り組みを続けている。サスペンションについては言及していないが、これはどのチームも取り組んでいることは周知の事実だ。でも、エアロや今回のエンジンはもちろん、デファレンシャル、そのほかにも昨年から変更している部分はある。どの部分も、さらに前進させようとプッシュしている。自分はこのマシンをドライブするのが好きだ。フィーリングはいいよ。

Q:おなじみのルートだが、新しいステージが2本あり、多くのドライバーがオーストラリアのようだと話している。日曜日の午前と、金曜日の午後にも新しいステージがあるが、どんな感じか
SO:金曜日のSS7は少しほかとは違い、確かにオーストラリアのような場所で木に囲まれている。ワイドで高速だから、確かにオーストラリアの雰囲気を感じさせる点もある。日曜日の午前は、かなり違うステージだ。ファフェのような地面でとてもサンディだし、とてもいいステージだ。かなりナローでキャンバーがついているので、遊びでドライブするにはとても楽しそうだ。同時に、ミスが許される余地が少ない。キャンバーのついた道では反対側に落ちてしまうと代償が大きくなることもあるから、ここは正確なドライビングが必要だ。あのステージは楽しみにしているよ。

Q:ダニ、モンテカルロ以来だね。今回は新しいコ・ドライバーで、グラベルラリーだ。どう考える
DS:チャレンジングなラリーになると思うよ。新しいタイヤだし自分はコ・ドライバーも新しいが、OKだ。新しいコ・ドライバーとは、ラリーの前にすでに一緒にかなりの仕事をしてきている。シェイクダウンでも、彼は問題なかった。でも、このラリーでの本当のチャレンジは、いつも通り。難しいラリーだが、ポルトガルに参戦できてうれしいよ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:タイヤについて、今回、ソフトコンパウンドの供給本数は8本だ。戦略は難しくなると思うか
DS:あの本数でどうなるのか、何kmタイヤが持つのか、もちろん興味深いね。あのステージの性格をみてみると、ソフトタイヤをたくさん使う必要があるようにも見えるが、それだけの本数はない。ラリー全体で8本だ。その使い方が勝負の分かれ目になる可能性もあるだろうね。グラベルであのタイヤがどのような感じになるのか、誰もが少ししか把握していないのだから。

Q:レッキと比べて今日の午前のシェイクダウンはどのような感じだったか。レッキの方が湿った部分が多かったが
DS:そうだね、セブも言ったようにレッキではすごく湿っていた。この2日間でかなり変化したと思う。場所によっては、少しマディだ。それでも、ステージの多くでは砂利掻きの影響があるだろう。2年前ほどではないだろうが、気温は少し低くなりそうだから面白くなりそうだね。

Q:初日の走行順は、どれだけ有利になると思うか
DS:もちろん、サルディニアほどではない。あそこほどドライではないが、もし雨が降らなければアドバンテージはあるだろう。ギャンブルの要素もある。セバスチャン・オジエよりも速く走りたければ、こうした戦いに勝たなくてはならない。

Q:アドリアン、クロアチアは素晴らしいWRカーデビューだった。セカンドベストタイムを2回もたたき出した。自分の掲げた目標は達成した。まだ気持ちは高揚しているか
AF:今回はまったく違うラリーだ。唯一、経験したことのないラリーだから、ビッグチャレンジになる。楽しみたいし、自分のペースを成長させたい。トップ5タイムを1、2回出せたらハッピーだね。前回と目標は同じだ。自分にとってまったく新しいラリー。今回は、イベント前テストもベストではなかった。大雨のウエットコンディションだったんだ。WRカーでの初めてのグラベル。初めての時は、いいセッティングを見つけるのが難しい。少し苦戦するかもしれないが、いい方法を見つけるように努力するよ。

Q:初めてのラリー、レッキでの感想は
AF:正直言うと、ステージを楽しんでいたよ。すごくよかった。昨年、ポルトガルのラリーに1度参戦して23kmのアマランテだけは走ったことがある。性格の違うステージがたくさんあって、本当に面白い。思い切り速さを出せるところもあれば、かなりナローで正確なペースノートが必要なところもあるので、間違いなく楽しめるよ。いいラリーにしたいね。

Q:今回の自分の目標は
AF:トップ5タイムを2、3回出して、最終的順位は、どうかな、たぶんトップ6か7くらい?

記者席からの質問
Q:アンドレ・コンサルブス(レコード新聞、ポルトガル)
セブ、2022年とそれ以降についてのプランについて聞かせてもらえないか

SO:最近は、その質問にしょっちゅう答えているよ。将来については、自分に何も制限はかけていない。自分のプランは明確だ。何も変わらない。来年はフル参戦はしない。スポットで参戦するにしても、何戦になるかはハッキリしていない。不可能なことは何もない。すでにモンテに出たいことは口に出しているし、それ以外にも出るかは、どうなるかな。何戦になるかはよく考えなくてはならない。選手権の第一線から退く主な理由のひとつは、もっと息子や家族と一緒に家で過ごしたいからだ。ラリーを何戦かとレースを何戦かというダブルのプログラムを始めるかと聞かれれば、自分はその選択肢は好まない。将来に関しては、もう少し時間をくれないかな。

Q:アドリアン、WRCでの次のフランス人トップドライバーになれると思うか。プレッシャーは感じているか
AF:自分の頭の上ではかなり騒ぎになっているね。自分としては、とにかくキャリアを積んで最善のことをできるように努めている。ふたりのセバスチャンと同じようなドライバーになることに挑戦するのは、とても大きなチャレンジだということは承知しているから、挑んでいきたい。将来どうなっているかな。

M-SPORT

Q:セブはキャリアの終わりを迎えようとしている。そうした質問を受けるのは不思議な気分か
SO:正直、そういう人は自分が最初ではないけど、時間はあっという間に過ぎていく。自分が彼(フルモー)の立場だったのが、それほど昔のようには感じない。選手権を始めたばかりだと思っていた。たぶん、ここ数年間がとても楽しかったからだと思うし、たくさんの成功を収めるチャンスもあった。自分のキャリアは、文句なしに楽しかった。ちょっと不思議な感じもするのも確かだ。自分は常に言っているのは、今のことに集中している、ということ。将来のこともあまり考えていない。ここには、最後のタイトルを勝ち獲ることに挑むために来ている。自分のグラベルクルーのサイモンが言うように『人生は素晴らしきかな』だよ。自分には、これからもエンジョイできることがたくさんある。きみたちにも、今後も何度か会うことがあるかもしれないよ。



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