WRCクロアチア:ロバンペラ「自分的には何も変わらない」プレ会見まとめ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチア:ロバンペラ「自分的には何も変わらない」プレ会見まとめ

©TOYOTA

WRC初開催、そして今季初のターマックとなるクロアチアを、史上最年少の選手権リーダーとして迎えるカッレ・ロバンペラ。レッキを終えてどのステージも難関でトリッキーと誰もが語り対応に苦慮するなか、選手権リーダーであっても「いつもどおり」と大器ぶりをのぞかせた。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

FIA

カッレ・ロバンペラ=KR(トヨタ・ガズーレーシングWRT)
クレイグ・ブリーン=CB(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
アドリアン・フルモー=AF(Mスポーツ・フォードWRT)
ピエール・ルイ・ルーベ=P-LL(ヒュンダイ2Cコンペティション)

Q:カッレ、選手権リーダーとしてクロアチアラリーを迎える。誰にとってもビッグイベントで、新しいチャレンジだ。レッキで道を見た限りでは、どんな感じか
KR:誰にとっても新しいラリーで、ターマックイベントを1番手でスタートできるのはいいね。でも、ステージのコンディションは本当にトリッキーになりそうだ。ステージは基本的にかなりテクニカルで、常に速度域が高い。コンディションがかなりいい場所もあるが、レッキ前に雨が降った時にかなり泥が出た場所もあるので、ここは楽には行かないだろうね。

Q:グラベルラリーのような区間もあるのか、それともそれほど悪くはないか
KR:金曜日には、先頭走行にはあまり助けにならなさそうな部分はある。レッキの後に、完全に泥になった部分のあるステージもあるし、こうしたところは自分たちには大きな利点にはならないが、自分たちにとって助けになる部分もあることを願うよ。

Q:選手権リーダーであることで何か気持ちに違いはあるか、それともいつものカッレ・ロバンペラのような感じか
KR:特にない。自分としては、何も変わっていない。ただ金曜日の走行が1番手だということだけ。自分的には、それ以外のものはないかな。

Q:クレイグ、母国のアイルランドではターマック選手権でタイトルを獲得したことがあるが、クロアチアの道はアイルランドとはどれくらい違うか。似ている部分はあるか
CB:みんなが、アイルランドのような感じだと言っているね。母国の道はとてもバンピーで、もちろんジャンプもクレストも多い。クロアチアが悪い道だと責めるようなことはしてもらいたくないが、ここは荒れていて、かなりグラベルが出てくるところもあるし、道のサイドには泥も多いので、(アイルランドとは)少し違うかな。ここの道は、格段にチャレンジングだと言えるね。
道に泥が出てくる可能性は、どのコーナーにもある。天候は…この先(木曜日日中から)24時間はとても不安定で、ラリー中はそうでもなさそうだが、クレバーになって、しっかり鼻を利かせることがとても重要だ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:このイベントには、珍しくターマック路面でジャンプがあるが、どんな感じか
CB:ターマックラリーにも、もっとジャンプがあってもいいと思うよ! 違いが出ると思う。その意味では、母国での経験は、ターマックで正確なジャンプができることに役立てられると思う。グラベルよりも正確に飛ばなくてはならないからね。言うまでもなく、グラベルでは少しくらいズレても大丈夫だがそのためには微妙なコントロールでマシンを左右に動かせなくてはならない。でもターマックでは、ジャンプの後の着地がナローな道で的確な位置に着地できなかったら大変なことになる。結局は、そういうところが自分は好きなんだ。グラベルでジャンプをする感じも好きだし、過酷なクレストやジャンプがある道でリズムをつかむような感じが本当に好きなんだ。でも、そこに泥の要素や、摩耗されるような石がターマック路面に少なかったら、かなりチャレンジングになるね。

Q:WRCでは2戦連続の参戦で、先日はラリーサンレモにも参戦した。気持ちは切り替えられているか
CB:とてもいい感じだ。WRCを連戦するのは2018年以来なので、うれしい復帰だね。でも、サンレモでのイベントはよかったし、あそこで勝てたのもよかったが、正直、WRカーに乗る時は、毎回、大きなステップを上がるような感じだ。自分が最近走ったのはR5マシンでのサンレモでの最終ステージだし、そのまま今日のシェイクダウンに参加したので、1本目の最初の数kmは目を見開いたよ。R5とWRカーでは、まったく比較にならないからね。でも、少しでも多くラリーマシンに乗れるのはいいことだし、ここでも勝てたら最高だけど、ここはレベルが違うからね。

Q:アドリアン・フルモーは、初めてのWRカーでのWRC参戦だ。大きなステップアップを前に、ワクワクしているか
AF:正直、とてもワクワクしているよ。みんなにとって新しいラリーだけど、自分にとってはマシンも新しいのでビッグチャレンジになる。特にペースノートの面だね。R5の時の自分のペースノートをWRカーで使うのが一番チャレンジングだ。でも、自分のペースノートでペースを改良することができるという自信がかなりあるので、楽しみだ。

Tomislav Moze / Red Bull Content Pool

Q:シェイクダウンでの感じはどうだったか。WRカーではすべてが速く感じると思うが
AF:とにかく楽しかった。どのコーナーも楽しかったし、パワーもブレーキもエアロも、R5とはレベルがまったく違う。本当にドライビングが楽しかった。同じフィエスタだけど、速さはまったく違うことを感じられたよ。

Q:キャリアをスタートさせて4年目でWRカーデビュー。何かプレッシャーは感じているか
AF:特にプレッシャーにはなっていない。たった4年でWRカーに乗れることを誇らしく思う。とにかく楽しみたいし、時間をかけて学ばなくてはならならいので、最初はあまりハードにはプッシュしたくない。

Q:次はピエール・ルイ・ルーベ。レッキでステージを見てどう感じたか
P-LL:みんなも言うように、トリッキーだね。みんなにとって新しいラリーだが、ターマックのあちこちに泥が出ていたし、それがどうなるのか予想できない時もあるので、初日は走行順はあまりよくないが、うまく切り抜けたいね。とても長いラリーなので、クレバーになって日曜日まで残れるようにすることが重要だ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:会期中の天気予報はずっと晴天だが、今晩(木曜日の夜)は少し雨が降りそうだ。タイヤ戦略的には面白くなりそうか
P-LL:状況によるね。もし、夜に雨が降れば、明日の午前はタフになるだろうね。

Q:ラリーの3日間で、一番チャレンジングなのはどの日になりそうか
P-LL:3日間とも難しいよ。毎日それぞれに、とても難しいステージがある。最終のパワーステージも、レッキではとても難しかった。どれも難しいステージなので、いいペースノートをを作ることが必要だ。

記者席からの質問
ファブライス・フォセット(レキップ、フランス)
Q:前戦から間が空いたが、退屈だったか

KR:そんな時もあったが、特に何もせずいつものトレーニングを続けていた。もちろん、時間があったので今回のラリーの準備をしっかりできたが、このイベントのスタートをずっと待っているしかなかったし、時々シミュレーターでドライブしたが、それくらいかな。



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