【速報】WRCスウェーデン:トヨタのカッレ・ロバンペラが今季初勝利。勝田は4位完走 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCスウェーデン:トヨタのカッレ・ロバンペラが今季初勝利。勝田は4位完走

©TOYOTA

2022年WRC第2戦スウェーデンは、トヨタのカッレ・ロバンペラが今シーズン初優勝を挙げた。トヨタにとってはGRヤリス・ラリー1での初勝利、ロバンペラにとってはWRC通算3勝目となる。2位にはヒョンデのティエリー・ヌービル、3位にはトヨタのエサペッカ・ラッピが入った。勝田貴元は4位で完走を果たしている。

27日(日)の競技最終日に行われたのはSS16〜SS19の4SS、SS走行距離56.84km。各ステージの距離はいずれも14km弱となっており、サービスを挟まずに走行する。前日を終えた段階で総合2番手につけていたトヨタのエルフィン・エバンスは、SS15で10秒のペナルティ(走路外の走行)が科され、首位ロバンペラとの差を18.3秒に広げられた状態で最終日を迎えることとなった。このペナルティにより、2番手エバンスと3番手ヌービルの差は3.4秒に。3番手ヌービルと4番手ラッピは4.2秒差で表彰台を争っていたが、ここにきて戦況は三つ巴の2番手争いとなり、一気に熱を帯びることとなった。

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注目のオープニングステージ、SS16を獲ったのはロバンペラ。ハイブリッドシステムが十分に機能しないなかで一番時計をたたき出してみせた。一方のエバンスは、スピンを喫した際スノーバンクにヒットしマシンのフロントを破損、最終日に競技続行を諦める結果となってしまった。SS2番手にはヌービル、SS3番手にヒョンデのオリバー・ソルベルグが入っている。これでヌービルとラッピはひとつずつポジションをアップ。4.9秒差の2番手争いは続く。

続くSS17は、SS19パワーステージで再走するコース。最終SSに向けて各ドライバーの思惑が交錯するなか、ヒョンデのオィット・タナックがベストタイムをマークした。SS2番手にラッピ、同タイムでソルベルグが並んでいる。ロバンペラはSS5番手、ヌービルはSS6番手に。これでヌービルとラッピとの差は3.2秒に縮まることとなった。SS18はヌービルが制し、縮まりつつあったラッピとの差を3.7秒に押し戻してみせた。総合首位のロバンペラとヌービルは21.6秒離れており、ヌービルとしてはこの2番手を死守したいところだ。

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そしてラリーは最終ステージのSS19へ。出走順はリバースオーダーで、WRC2勢の上位から走行が行われる。WRC2はシュコダのアンドレアス・ミケルセンが開幕戦モンテカルロに続いて優勝を飾った。ラリー1勢は再出走を果たしたMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーンからコースイン。同じく再出走組のタナックが暫定ベストタイムをマークし、ソルベルグ、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスとステージは進んでいく。ふたりに続いて走行した勝田は序盤から好調なスプリットタイムを刻み、タナックから2.8秒遅れの暫定2番手タイムでフィニッシュ。これで総合4位以上を確定させた。

続いてコースインしたラッピは暫定SS5番手タイムで堅実にゴール。総合3位以上を決め、フィニッシュラインではコ・ドライバーのヤンネ・フェルムとともに喜びの声をあげる様子がライブ映像で映し出された。一方2位を狙うヌービルはフルアタックを敢行し、勝田のタイムを0.4秒上まわる暫定SS2番手タイム。これで2位以上を確実にした。そして上位陣最後にアタックしたロバンペラは、ヌービルのタイムをさらに上まわるSS2番手タイムをマーク。今季初優勝を達成してみせた。これで総合順位はロバンペラ、ヌービル、ラッピ、勝田、グリーンスミスというオーダーに。パワーステージはタナック、ロバンペラ、ヌービル、勝田、ブリーンというトップ5がボーナスポイントを得ることとなった。

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第2戦までを終えて、ドライバーズランキングはロバンペラが46点でトップ、ヌービルが32点で続き、前戦で勝利を挙げたMスポーツ・フォードのセバスチャン・ローブが27点で3番手となっている。マニュファクチャラーズランキングはトヨタが83点、ヒュンダイ59点、Mスポーツ・フォードが47点、TGRニュージェネレーションが22点となっている。

次戦は4月21日〜24日に開催されるクロアチアラリー。首都のザグレブを拠点に開催されるターマックラリーで、2021年からWRCカレンダーに加わった。ラリーそのものは70年代から開催されている歴史あるイベントだ。21年はトヨタのセバスチャン・オジエが最終SSでエバンスを逆転し、勝利を飾っている。

WRCスウェーデン 暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:10:44.9
2. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +22.0
3. E.ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +30.6
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:19.4
5. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +3:20.4
6. O.ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1) +5:39.4
7. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:11.1
8. O-C.ベイビー(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5) +7:34.3
9. J.フッツネン(フォード・フィエスタ・ラリー2) +8:14.2
10. E.カウアー(フォルクスワーゲン・ポロ GTI R5) +8:24.8



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