WRCアークティック:競技2日目もタナックは首位キープ。勝田は7番手 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアークティック:競技2日目もタナックは首位キープ。勝田は7番手

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WRC第2戦アークティックは2月27日(土)の競技2日目を終え、ヒュンダイのオィット・タナックがリードを拡大し首位を快走している。2番手にはトヨタのカッレ・ロバンペラ、僅差の3番手にヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけた。勝田貴元は総合7番手。

競技2日目はSS3〜SS8の計6SS。3SSを2度走行する構成で、SS走行距離144.04kmと、最終日に向けて重要な1日となる。晴天に恵まれたこの日はスタート時点でマイナス4度。オープニングのSS3では前日首位のオィット・タナックがベストタイムをマークし幸先の良いスタートを切った。SS2番手にはヌービル、3番手には今大会で初めてi20クーペWRCで参戦するオリバー・ソルベルグ、4番手にはクレイグ・ブリーンと、ヒュンダイ勢がトップ4を占めるスピードを披露した。

続くSS4では、トヨタのエルフィン・エバンスを筆頭にロバンペラ、セバスチャン・オジエとトヨタ勢がトップ3を独占。このSSではロバンペラがブリーンをかわし、総合2番手にジャンプアップを果たしている。また、このSSではペースが伸びないスニネンが9番手までポジションダウン。代わって勝田、ソルベルグ、オジエがそれぞれ6〜8番手に順位を上げることに成功している。

TOYOTA


1ループ目最後のSSとなるSS5では、再びタナックがベストタイムをマーク。SS2番手にエバンス。SS3番手にオジエというオーダーに。SS4番手タイムをマークしたソルベルグが勝田をかわして総合6番手にポジションアップを果たしている。サービスを挟んで午後のSS6は、タナックが連続ベスト。ヌービルが0.2秒遅れのSS2番手に入り、ブリーンをかわして総合3番手に浮上している。SS3番手にはロバンペラがつけた。勝田はこのSSでスノーバンクに足を取られてタイムロス、これにより総合8番手にドロップし、代わって総合7番手にオジエが浮上した。

なんとかして首位タナックに追いつきたいロバンペラは、SS7で今大会待望の一番時計。しかしタナックも1.7秒差のSS2番手タイムを刻み、その差を大きく詰めさせない。このSSではソルベルグが痛恨のオーバーシュート。ソルベルグは総合7番手に順位を落とし、オジエが総合6番手となった。

この日最後のSS8は、ヌービルが今大会初のベストタイム。SS2番手のタナックに12.3秒、SS3番手のロバンペラに13.1秒という大差でSSを駆け抜け、総合2番手ロバンペラとの差を1.8秒にまで詰めることに成功した。SS7で6番手まで順位を上げていたオジエは、このSSのフィニッシュ間際に雪壁にスタック。脱出に20分以上を要し、デイリタイアを決めた。これでソルベルグ、勝田、スニネンらがひとつずつポジションをアップしている。

M-SPORT


競技3日目の最終日はSS9〜SS10の計2SSが行われる。22.47kmのステージを2度走行する予定となっており、残されたSS走行距離は44.94km。首位タナックがこのまま今シーズン初優勝を獲得するのか、1.8秒差のバトルとなったロバンペラとヌービルの2位争いはどうなるのか、目の離せない展開が続く。SS9は日本時間28日(日)の17時08分スタート。

WRCアークティック SS8後暫定結果
1. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:43:32.1
2. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) +24.1
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +25.9
4. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +53.4
5. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +1:03.5
6. O.ソルベルグ(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:26.8
7. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +1:34.4
8. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:49.3
9. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +3:01.8
10. E.ラッピ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +4:48.8



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