ダカール2021:ペテランセルが通算14度目のダカール制覇、一部門での最多勝利記録では単独トップに – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ダカール2021:ペテランセルが通算14度目のダカール制覇、一部門での最多勝利記録では単独トップに

©Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

ダカールラリーの2021年大会は、競技最終日となる1月15日、ヤンブ〜ジェッダ間に設定された第12ステージ200kmの走行が行われた。

2021年のダカールラリーは、サウジアラビアの砂丘を越えるのべ8000kmの走行を経て、今回も歴史に新たな1ページが刻まれることになった。

カー部門では“ムッシュ・ダカール”として名高いステファン・ペテランセル(MINI JCWバギー)が、総合優勝。初めてダカールを制してから30年、再びポディウムの頂点に立った。ペテランセルはこれで、カー部門でのダカール優勝は8度目となり、バイク部門での6回の勝利を合わせれば通算14度目のダカール制覇となる。

ペテランセルは一部門での最多優勝記録では、単独首位に立った。これまでは、トラック部門のウラジミール・チャギンの7勝でタイ記録となっていた。

ペテランセルとコ・ドライバーのエドアルド・ブーランガーは今回のダカール、ステージ2から首位に立つと、そのままその座を譲ることはなかった。ペテランセルは、これだけ長い間リードをしていることがさらにプレッシャーになったことを認めると同時に、新たに迎えたコ・ドライバーの仕事にも称賛をおくった。
「今年も本当にタフだったし、長い間リードを守っていたのでプレッシャーもより大きかった。いつ、首位を奪われてもおかしくない状況だったが、本当に正確なレースができた。ほぼ完璧。今年の鍵は、大きなミスを避けることだった。コックピットでは、本当に順調に作業が進んだし、エドアルドが隣に座ってくれていたのは、本当にいい気分だった。トップカーでのダカール参戦は彼にとって初めてだったが、本当に素晴らしい仕事をしてくれた」とペテランセル。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

トヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス)は、今回のダカールでは通算6本のステージウインをマークしたが、4度目の勝利にあと一歩届かなかった。アル‐アティヤとコ・ドライバーのマシュー・ボーメルはレースを通してペテランセルにプッシュをかけたが、最終的に2位でフィニッシュ。ダカールのポディウムに上がるのは、これが9度目となる。
「2位でのフィニッシュは少し残念だが、レースをフィニッシュできたことがうれしくもある。チームとしての、スタートからフィニッシュまで全行程を通しての内容には心から誇りに思う。来年は、必ずさらに強くなって、優勝できると確信している」とアル‐アティヤは語った。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

ペテランセルのチームメイトで2020年のダカール勝者、カルロス・サインツ/ルーカス・クルス組(MINI JCWバギー)は、連覇に挑み、プロローグランではトップと最高の滑り出しを迎えていたが、ステージ3などナビゲーションでのタイムロスが重なり、優勝争いからは脱落した。それでも、サインツにとって14度目のダカールを3位フィニッシュで飾った。
「チームのことも、ステファンのこともうれしい。彼は本当に素晴らしいレースをしたと思う。優勝にふさわしいし、だからこそ“ムッシュ・ダカール”と呼ばれるのだ」とサインツは賛辞を贈っている。

Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

2009年のダカール覇者、ジニール・ドゥビリエ(トヨタ・ハイラックス)は、今年はポディウム記録を延ばすことはできず、総合8位でのフィニッシュとなった。序盤、ペースをつかむのに苦戦したが、ステージ5ではステージ勝利もマークした。
「今年は、とにかく自分たちに流れがなかった。パンクが多かったし、タイムロスも多すぎた。ミスもあったしね」とドゥビリエ。

Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

シリル・デプレ(プジョー3008 DKR)は、後半で調子を上げてきたことでトップ10フィニッシュを達成。しかし、今回は2023年のダカールに水素で走る車両、GEN-Zで参戦するプロジェクトに向けてのデータ収集を目的としており、リザルト自体は付加的な要素だったとしている。
「今回は、予想以上の出来だった。厳しかった日もあったが、ずっとポジティブなままでいられた。プロジェクト開発に役立てるための情報を得るために走っているのだと思い続けて走っていた」とデプレ。

Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

一方、ヒュンダイのWRCチームとの契約を終了と同時に、プロドライブ製のハンターBRXでのダカール参戦を発表して注目を集めたセバスチャン・ローブは、連発するメカニカルトラブルに悩まされた。ローブにとって5度目のダカールは最終的にステージ8でリタイアとなった。
「毎日のように、BRXチームのメンバーとしてこの仕事ができることがどれだけ幸せであるかを感じていた。今回のダカールには、チームとして、素晴らしいリザルトを収めるという共通の目標を抱いて参戦した。しかし、ステージ8ではどうすることもできなくなり、リタイアとなってしまった」とローブは悔しさをにじませた。

ダカールラリー2021 最終結果
1 S.ペテランセル(MINI JCWバギー) 44:28:11
2 N.アル‐アティヤ(トヨタ・ハイラックス) +13:51
3 C.サインツ(MINI JCWバギー) +1:00:57
4 J.ライゴンスキー(トヨタ・ハイラックス・オーバードライブ) +2:35:03
5 N.ロマ(プロドライブ・ハンターBRX) +3:21:48

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