ヤルモ・レーティネンがトヨタにイベントリーダーとして復帰「生活のための決断だが光栄な役職」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ヤルモ・レーティネンがトヨタにイベントリーダーとして復帰「生活のための決断だが光栄な役職」

©©TOYOTA / @World

2020年はMスポーツ・フォードでテーム・スニネンのコ・ドライバーを務めていたヤルモ・レーティネンが、2021年はトヨタのWRCチームにイベントリーダーとして復帰することを発表した。WRC.comは、その決断と2021年シーズンの展望に関してレーティネンのインタビューを公開した。

レーティネンは以前にもWRCに復帰したトヨタでマネージメント職に就いていたが、そのほかにも新井大輝など若手のコ・ドライバーやWRCカレンダー復帰を目指していたサファリラリーのアドバイザーを務めるなど、WRC界の有能な人材として高く評価されている。2019年、スニネンのコ・ドライバーとして初参戦したWRCサルディニアでは、いきなり表彰台に上がるなどスニネンの急成長に大きく貢献した。

Q. ヤルモ、予定では2021年もMスポーツ・フォードでテーム・スニネンのコ・ドライバーを務める計画だったが、なぜその方針が変わったのか
ヤルモ・レーティネン(=JL):かなり大きな変更だが、心からの本音を言えば、生活の上での厳しい現実だ。テームの今年の参戦プログラムは限定的だし、自分には安定した収入が必要だった。テームのもとを離れるのは、とても悲しかった。本当に悲しかった。僕らは2019年の中盤からコンビを組み始め、それ以来、いい計画を立てていた。2020年は、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響でその計画の多くが中止となってしまったし、今年はスポット参戦のみ。それでは厳しかった。

Q.では、苦渋の決断だったということか
JL:そのとおりだ。トヨタからオファーされた時、ひとまず考えた。テームに話をして、自分たちのマネージャーに話をして、その後、自分は動かなくてはならないのだと理解した。自分にとって、テームとのコンビは本当にいいプロジェクトだったし、彼と仕事をするのは本当に楽しかった。

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Q.新たな仕事であるイベントリーダーというのは、どのような仕事なのか
JL:カイ(リンドストローム)の作業を分担することになる。彼はひとりで本当に多くの作業を抱えているので、ふたりで分け合うことができる。自分もイベントに帯同し、ラリーがない時は(ユバスキラの)オフィスで働く。

Q.トヨタへの復帰は自分にとっていいことか
JL:そうだね。面白いもので、自分がトヨタを離れる時、カイはスポーティングディレクターとして自分のために働いてくれていたのだけど、今度は自分が彼のもとでスポーティングディレクターとして戻るんだ! 前はトヨタに2年半在籍して、本当に多くの成果を残した。いま振り返れば、トヨタを離れて何か別のことを経験したのは正しい決断だったと思う。これで自分の履歴書にはたくさんの仕事を書けるようになったからね。この数年間は、FIA、WRCプロモーター、イベント主催者と一緒に仕事をしたし、もちろん、またラリーカーにも戻れたしね。ラリーのことを、いろいろな側面から見ることができているよ。

Q.ラリーカーに再び乗ることはあるのだろうか
JL:それはないんじゃないかな。この(WRC)のレベルでは、ないと思う。今は、トヨタ・ガズーレーシングにコミットしているし、そのことに専念する。

Q.再びヤリ‐マティ・ラトバラと同じチームになることはうれしいか。Mスポーツで何年も一緒にやってきたこともあった
JL:もちろん。ヤリ‐マティ、カイと一緒に、このチームでこの役職につけるのは、とてもうれしい。トミ(マキネン)に感謝しなくてはならないね。フィンランド人から偉大なドライバーやコ・ドライバーが生まれていることは、みんなが知っていることだが、チームの中でこのような役職に就いているフィンランド人はあまり見かけない。だから、本当に光栄に思う。

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