Mスポーツ・フォードのラッピ「エストニアはフィンランドより速いところさえある」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

Mスポーツ・フォードのラッピ「エストニアはフィンランドより速いところさえある」

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今週、ラリーエストニアで2020年シーズンが再開するWRC。Mスポーツ・フォードは、エサペッカ・ラッピ、テーム・スニネン、ガス・グリーンスミスという3台のフォード・フィエスタWRCでエントリーしている。

超高速グラベルのエストニアは昨年、WRCの公式プロモーショナルイベントとして開催され、WRCのワークス勢もこぞってエントリー。今季はMスポーツ・フォードから参戦するラッピも、この時にポディウムに上がっている。8月の上旬には、ヤンプロ・レーシングから同エリアで開催されたルーナエスティラリーにも参戦したラッピは、WRC再開初戦で勢いをつかんでいきたいところだ。

「前戦からかなり間が空いてしまったので、マシンに戻るのが本当に楽しみ」とラッピ。
「エストニアでは昨年のプロモーショナルイベントに参戦したが、とてもいいステージだった。フィンランドのステージに似ているところもあるし、むしろもっと速いところもあるので、かなり全開のペースになると思うよ。他のチームとは同列ではないことは分かっているし、同じレベルでテストができるチャンスもなかったが、ルーナエスティラリーに出てとても楽しかった。シートに座る時間を得ることが重要だったからね。ラリーエストニアでの主な目標は、実戦に復帰してペースを取り戻して、またラリーを楽しむことだ」

一方のスニネンは、ロックダウン中にシムレーシングで活躍したが、今は実車での競技再開に向けて準備万端。エストニアに移住したばかりのスニネンにとって、今回は母国ラウンドとも言えるイベントだ。ルーナエスティラリーにはフィエスタR5で参戦し、グレイストークでWRカーでのテストにも参加した。

「ロックダウン中はシムレーシングをやっていたが、もう気持ちはラリーマシンに切り替わっているよ!」とスニネン。
「本当にブレイクが長かったので、ラリーエストニアがとても楽しみ。今となっては、自分にとっての母国ラウンドのようなものだからね。R5で参戦したルーナエスティラリーは、すべて自分で準備したのでかなり特別なラリーになった。どれだけの人たちがWRCイベントをするために努力してくれているのかを知り、本当に感謝している。WRカーでもテストをした。エストニアのステージは本当に速いので、スピード感を取り戻すためにも、とても重要だった。ラリーに行く前にはリチャード・ミルナーと湖水地方を散策する時間も取れたよ」

3台目のフィエスタWRCを駆るグリーンスミスは、ラリーエストニアのステージを走行するのは今回が初めて。今季はモンテカルロとメキシコで、ワークスからの参戦が続いている。
「フィエスタWRCのシートに戻ることが待ち切れないよ!」とグリーンスミス。
「先日はグレイストークで2日ほどテストをしたけど、このマシンのペダルを踏むことがどれだけ楽しいか、すっかり忘れていたよ。ライバルたちほどマシンに乗る時間はなかったが、自分にとって今年は学びのシーズンなのでとにかく参戦を重ねて楽しむことが一番重要だ。エストニアに参戦するのはこれが初めてだが、素晴らしいステージだと聞いている。それを経験することを楽しみにしているし、自分自身の闘いに専念する。そして学びながら、週末を通してタイムを向上させていきたい」



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