ヒュンダイ、WRC再開のエストニアはヌービル、タナック、ブリーンの3台体制 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイ、WRC再開のエストニアはヌービル、タナック、ブリーンの3台体制

©Hyundai Motorsport GmbH

3月の第3戦メキシコ以来、新型コロナウイルスのパンデミック発生により中断していたWRCが今週、いよいよ第4戦ラリーエストニア(9月4〜6日、グラベル)でシーズン再開を迎える。2019年のマニュファクチャラーズチャンピオン、ヒュンダイはこのエストニアに、ティエリー・ヌービル、オィット・タナックに加え、クレイグ・ブリーンを3台目のヒュンダイi20クーペWRCのドライバーに起用する。

バルト三国最大のモータースポーツイベントとも言われるラリーエストニアは、フィンランド戦が今季の開催を断念していることもあり、今季最も速度域の高いイベントになると見られている。スムーズでテクニカルなグラベルステージには、オテパア(9.60km)のアラクラジャンプに代表されるようにジャンプやクレストも頻繁に登場するため、極めて正確なペースノートが求められる。

3月以来のWRC戦に向けて、3クルーはフィンランドとエストニアでテストを行ったほか、タナックとヌービルはルーナ・エスティラリー(サウスエストニアラリー)にも参戦している。

開幕戦のモンテカルロでイベント初優勝をマークし、ドライバーズ選手権では現在、ヒュンダイ勢最上位の3番手につけているヌービルは、ラリーエストニアの参戦は2012年以来となる。
「シーズンの再開初戦では、誰もがみんないいリザルトを期待していると思う」とヌービル。
「これだけ中断が長引いたので競技に早く復帰したいし、すぐに好パフォーマンスを披露したいと思う。ラリーエストニアはWRCの新規イベント。自分は2012年に参戦したことがあるが、もちろん道はかなり変わっている。チャレンジングなラリーだが、チームメイトのオィットとマルティンの母国でもあるので、他のチームよりは少しアドバンテージがあると願いたいね」

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そのタナックとマルティン・ヤルベオヤにとっては、母国初のWRC開催をチャンピオンとして迎える絶好のお膳立てが整った。ヒュンダイからの初シーズンとなる今季は開幕戦モンテカルロでクラッシュを喫したものの、第2戦スウェーデン、第3戦メキシコと連続で2位フィニッシュを果たしたタナックは、ドライバーズ選手権5番手につけているが、WRC公式プロモーショナルイベントとして開催された昨年のイベントでは優勝を飾っている。
「選手権が再開するのは、もちろんうれしいよ」と喜びを見せるタナック。
「その初戦をエストニアで迎えることは、自分たちにとっては特別なこと。エストニアでWRCを開催するというのは、大変な出来事だ。自分たちには母国であることのアドバンテージがあると願いたいし、自分たちもその点をしっかり活かすことが最も重要。目標は言うまでもない。今シーズンはどれだけの長さになるか分からないが、どのイベントでもマキシマムポイントを獲得しなくてはならないことは間違いない。短期決戦となるシーズンなので、これ以上、後退することはできない」

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ブリーンは、2月のスウェーデン以来、今季2度目のWRC参戦。 エストニアでは過去4回、ラリーに参戦した経験を持っている。
「ラリーエストニアを本当に楽しみにしている。他のクルーに比べれば、少し経験が豊富なイベントだからね」とブリーン。
「エストニアに行くのはこれで5回目。何もできない期間が続いたし、またWRカーに乗ることももちろん楽しみだ。幸い、自分はロックダウンが明けてすぐ競技に参戦する機会に恵まれ、6月にはテストもした。活動が再開してからはかなり忙しかった。競技が復活して、部分的にも通常のモードに戻ったのは素晴らしいこと。高速のラリーは基本的に自分たちに向いているようなので、エストニアでもいいパフォーマンスが出せると思う。いいリザルトを目指していくよ」

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