世界RXヘリェス第1戦:2連覇王者のクリストファーソンが快勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RXヘリェス第1戦:2連覇王者のクリストファーソンが快勝

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2020年世界ラリークロス選手権は8月22日、スウェーデンのヘリェスで開幕。ダブルヘッダー開催の初日となるこの日は第1戦のファイナルが行われ、地元スウェーデンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)が圧巻の勝利を飾った。

2017‐2018年に世界RXを連覇しているクリストファーソンは、世界RX戦での21回目の勝利を飾った。大雨でトリッキーな路面コンディションとなるなか、予選をトップタイムで通過すると、セミファイナル1でも勝利を飾り、ファイナルでのポールポジションを獲得したクリストファーソン。そのファイナルでもロケットスタートを決めると、一度もリードを譲らずにトップフィニッシュを飾り、選手権争いでもマキシマムポイントを獲得した。

ファイナルで2位に入ったのは、2016年のチャンピオン、マティアス・エクストローム(アウディS1)。Q2でトップタイムをマークすると、セミファイナル2で勝利。ウエットコンディションのファイナルでは、クリストファーソン以外に唯一、ジョーカーラップに入るのを遅らせて真っ向対決に挑んだが、ウエット路面でペースが上がらず苦戦。それでも、後続との差は維持して元王者の意地を見せた。

ファイナルのスタートでは、スウェーデンのアントン・マルクルンド(ルノー・クリオ)が、2019年チャンピオンのティミー・ハンセン(プジョー208)に接触するアクシデントが発生。ハンセンはこれでスピンを喫してしまった。マルクルンドには、ファイナル終了後に30秒のペナルティが与えられ、その結果、ALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツから参戦したドイツのティモ・シャイダー(セアト・イビザ)が3位に繰り上がり、ポディウムに上がった。GRXタネコのニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20)が4位、マルクルンド、ハンセンの順で最終順位が確定した。

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ファイナル勝利とともに、2020年に新設されたファスト・スタート賞も獲得したクリストファーソンは「最高にいい気分。Q1はスタートポジションがトリッキーだったが、雨のなかでいいスタートが切れたので、その後もいい内容になった。これで、かなり気が楽になった」と語るクリストファーソンは2019年はWTCRに参戦しており、世界RX戦の参戦は18カ月ぶり。
「セミファイナルでは、マシンに試したことがうまく行かなかった。でも、ファイナルでは雨になった。今回のようにファミリーでのチームで参戦したのは2015年以来なので、今日はとてもトリッキーだった。コンディションがどんどん変わったが、自分にはいいスタッフがついている。ファイナルでの立ち上がりがそれを物語っている。決して楽ではないし、必ず誰かが挑んで来るものだ。今は、いろいろな速いドライバーが争いに加わっている。今年はトリッキーになると思うので、必死で取り組んでいかなくてはならない」

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エクストロームが2位でフィニッシュしたKYBチームJCは、チームメイトのロビン・ラールソン(アウディS1)とのポイントを合わせ、チームズ選手権では首位に立った。
「2週間前に参戦が決まったので、まったく違う準備で挑まなくてはならなかった。2位でフィニッシュできたのは夢のようだが、ヨハンは素晴らしい走りを見せたし、彼らのマシンも素晴らしいと言わざるを得ない」とエクストローム。
「僕らもできる限りいいマシンを開発したが、空が明るくなったのでファイナルはフルドライのセッティングにしてみたけど、チャンスがないことは分かっていた。もしドライになっていれば、もっと接戦になっていたと思う。ロビンがいいタイムを出してくれたので、チームとしてまた明日、挑みたい」

3位に入ったシャイダーは、ALL-INKL.COMミュニッヒ・モータースポーツにとって初の世界RXでのポディウムをもたらすことになった。
「変わりやすい天気で、今シーズンのスタートはかなりカオスな感じになった」とシャイダー。
「ドライではいい速さを出せていたが、ウエットでは今ひとつだった。でも、セミファイナルを3位でフィニッシュし、ファイナルでは6番手でスタートした。チャンスもあったし、最終的にはマルクルンドに科されたペナルティの恩恵を受けることになって3位になった。チームのためにも、メガハッピーだよ。みんなにとって、初めての世界RXでのポディウムだから、最高のシーズンの滑り出しになった」

一方、昨年はティミー・ハンセンと最終戦までタイトルを争ったノルウェーの強豪、アンドレアス・バックラッドがセミファイナル進出を逃すという番狂わせも起きた。今回は、モンスターエナジーGCK RXカルテルのルノー・メガーヌでの初参戦となったが、中間リザルト13番手と一歩及ばず。チームメイトのライアム・ドーランもQ1でテクニカルトラブルに見舞われリタイアと、チームにとって苦しい結果に終わっている。

このヘリェスでは、翌23日も引き続き世界RX第2戦が開催される一方、今シーズンから始まる世界初の国際電動ラリークロスシリーズ、プロジェクトE(Projekt E)も開幕を迎えた。プロジェクトEは通常のフォーマットで2日間かけて一戦が展開されるが、初日を終えた時点で米国のスタードライバー、ケン・ブロックがトップに立っている。オーストリアのハーマン・ニューバウアー、英国のナタリー・バラットと、3人全員がフォード・フィエスタでの参戦。このマシンには、3つのモーターと、プロジェクトEのテクニカルパートナー、STARDが開発した450kWパワートレーンが装着されている。

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世界RXヘリェス(第1戦) ファイナル結果
1 J.クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ) 5:05.943
2 M.エクストローム(アウディS1) 5:10.144
3 T.シャイダー(セアト・イビザ) 5:23.698
4 N.グロンホルム(ヒュンダイi20) 5:25.362
5 A.マルクルンド(ルノー・メガーヌ) 5:14.078
6 T.ハンセン(プジョー208) 2:47.265



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