2021年のWRC開幕戦を務めるラリーモンテカルロは、89回目の開催を迎える2021年大会の暫定ルートを発表した。拠点となるのは、セバスチャン・オジエの出身地でもあるギャップ。近隣のアルプ・ド・オート・プロバンスやドローム、イゼールといった地域に設定されるルートは、昨年のルートから85%が変更されるという。ラリーのクライマックスを迎えるのは、モナコ自動車クラブ(ACM)の主催委員会の意向で例年どおりアルプ・マリティーム。その後、モンテカルロで110周年を迎えるイベントの表彰式が行われる。
レッキは、1月18〜20日まで2日半をかけて行う。21日にシェイクダウンが行われるのは、2016年以来使用されているギャップにあるギャルド通りの3.35kmステージだ。この日は午後6時すぎからギャップでセレモニアルスタートが行われた後、オート・アルプとイゼールに、合計41.42kmのナイトステージ2本を走行する。
22日のデイ2は、オート・アルプとドロームにAspremont / La Bâtie-des-Fonts (19.72km)、Chalancon / Gumiane (21.69km)、Montauban-sur-l’Ouvèze / Villebois-les-Pins(22.44km)の3SSを2ループするステージ、合計127.70kmが設定。この6本を連続して走行するため、イベントの中でも最もタフな1日となりそうだ。
翌23日のデイ3は、ギャップの東部に向かう。この日のステージ走行距離合計は81.16km。今年のモンテカルロと同じく、Saint-Clément / Freissinières(20.68km)で始まり、その後、山を上って21.43kmのSaint-Apollinaire / Embrun を走行した後、再びSaint-Clément / Freissinièresに挑む。ギャップでの日中サービスを挟んだ後、この日の最終ステージはLa Bréole / Selonnet(18.37km)となる。この後、クルーはモナコ公国に戻るが、この日はナイトサービスが認められない。
ラリー最終日となる24日は、アルプ・マリティームに設定される4SS・合計59.60kmをサービスなしで走破しなくてはならない。La Maïris / Moulinet(16.70km)とCol de l’Orme(13.10km)を2ループする構成で、Col de l’Ormeの2回目の走行がパワーステージに指定される。