WRCサファリラリー・ケニアは5月15日、開催を2021年に延期することを発表した。今季、第6戦として7月16‐19日に18年ぶりのWRC開催を予定していたが、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行を受け、3月以来、ケニア政府、WRCプロモーター、FIAが何度も話し合いを重ねてきたが、2021年の開催に向けて全力を注ぐという決断に至った。COVID-19の感染流行の影響は世界的な経済や国境を越えての移動、大規模な集会を制限するなど影響を考慮した。2021年の会期については後日発表するとしている。
チェアマンのアミナ・モハメッドは、「支援者やケニアのウフル・ケニヤッタ大統領の揺るぎない支援のおかげで、次のステップに進む最善の形を選ぶことができ、うれしく思う。また、サファリラリーをWRCに復帰させる活動を始めた時から支援してくれたFIAのジャン・トッド総裁、WRCプロモーターにも、心から感謝している」とコメント。
「我々はイベント開催に向けての準備を継続していく。ステージの準備はすでにトップギアに入っているので、来年、ケニアにラリーのプロフェッショナルたちやチーム、情熱あふれる観客たちを迎えることを楽しみにしている。イベントの開催を2021年に延期することは苦渋の決断だったが、現在、世界が直面している試練のことを我々は十分、認識している。サファリラリーは向こう3年間開催するつもりでいたので、このイベントが我が国の重要な節目となることに自信を持っている」
政府のスポーツ相、ジョー・オクドは、同省が今後もこのプロジェクトに対して経済的な支援を続けることを確証している。
「このイベントの準備に向けて関係機関の対応はすでに整っており、イベントが仕切り直して開催されるまでこの作業を続けていく」とオクド大臣はコメントした。