世界RX eスポーツ ポルトガル:カンタン・ダローモが優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界RX eスポーツ ポルトガル:カンタン・ダローモが優勝

©FIAWorldrallycross.com

ビデオゲームのDiRT Rally 2.0で行われる世界RX eスポーツ・インビテーショナルの第2戦が5月3日、ポルトガルのモンタレグレコースで開催され、カンタン・ダローモ(プジョー208)が優勝を飾った。

今大会は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行を受けて延期となった2020年世界ラリークロス選手権ポルトガルと同週末、同会場で開催された。チャレンジングなサーキットを舞台に、予選でベストタイムを2回たたき出していたダローモは中間リザルトをトップで通過。セミファイナル1でもポールトゥウインを決めると、ファイナルでも2位でフィニッシュした。しかし、このファイナルでは、弟のキリアン・ダローモにジャンプスタートにより20秒のペナルティが与えられた結果、兄のカンタンが繰り上がっての優勝となった。

「この優勝は本当にうれしい。完璧な一日だった」とカンタン。
「予選トップ、セミファイナルで優勝、そしてファイナルでも勝てたなんて最高だ。前戦のカタルーニャでもトップ通過していたが、結果につなげられなかったのでリベンジができた。セミファイナルの最初のコーナーでクラッシュしてしまい、最後尾でのフィニッシュとなってしまっていたから、今回は本当にうれしい。ファイナルでは弟がジャンプスタートしてしまったのが残念。ダローモ兄弟で1-2フィニッシュができたかもしれなかった。それでも、僕らにとって最高の一日になった。この素晴らしいイベントを開いてくれたみなさんに、感謝します」

現実でもラリードライバーとして活躍するジョン・アームストロングも見事なパフォーマンスを披露した。中間リザルトで4位につけ、セミファイナルではYellow Squadのヘンリック・ログスタッドとの激戦を勝ち抜けてファイナルに進出し、2位でのフィニッシュを決めた。

また、この日、多くの注目を集めたのは、スターゲストのひとり、オーストラリアのスーパーカーシリーズチャンピオン、シェーン・バン・ジスベルゲン。アクシデント続出となった予選のなか、ラリークロスのデビュー戦に挑んだバン・ジスベルゲンはターマックはもちろん、グラベル路面でも好走を披露。ファイナルでは、前戦カタルーニャのウイナー、マティアス・エディエルソンと全般にわたって4位争いを繰り広げていたが、キリアン・ダローモのペナルティによって、ポディウムに上がった。

DiRT Rally 2.0ラリークロス世界シリーズの現チャンピオン、キリアンは、予選でベストタイムを2回マークしたが、Q3ではパンクによりスローダウンも喫していた。セミファイナル2をトップで制すると、ファイナルでもスタートからフィニッシュまでリードを続けたが、20秒のペナルティにより4位でのフィニッシュとなった。エディエルソンは、ファイナル中の接触により10秒のペナルティが与えられ、5位フィニッシュとなった。

現実の世界ラリークロス選手権での2019年チャンピオン、ティミー・ハンセンは、セミファイナル1のターン1で首位争いを繰り広げたが、このバトルで順位を落とした後、バン・ジスベルゲンにかわされ5位に終わりファイナル進出を逃した。弟のケビン・ハンセンは、セミファイナル2でエディエルソンとバトルとなったが、ペナルティを受けて同じく5位に終わっている。

今回のイベントには、元F1ドライバーのミカ・サロや、フォーミュラEの選手権リーダー、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタも登場したが、トップ16に入ることはできなかった。

世界RX eスポーツ・インビテーショナル ポルトガル ファイナル結果
1 カンタン・ダローモ(フランス)
2 ジョン・アームストロング(英国)
3 シェーン・バン・ジスベルゲン(ニュージーランド)
4 キリアン・ダローモ(フランス)
5 マティアス・エディエルソン(スウェーデン)

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