シトロエン、アルゼンチンはアル‐カシミを加えた3台体制 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

シトロエン、アルゼンチンはアル‐カシミを加えた3台体制

 

今週末のWRCアルゼンチン戦に、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームは、マッズ・オストベルグ、クリス・ミークに加え、ハリッド・アル‐カシミがシトロエンDS3 WRCで参戦。今季初めて、3台体制で挑む。

今季は中東選手権に主軸を置いているアル‐カシミは、同シリーズでは現在ポイントスタンディングスで2位につけている。アル‐カシミのコ・ドライバーは、クリス・パターソンが務める。

メキシコ戦終了以来、テクニカルチームは今季初めての3台体制に向けて準備を整えてきた。ポルトガルでテストを行った他、シーズン後半に続く舗装せんに備え、ミシュランとの合同で開発作業にも取り組んできたという。

「7週間のブレイクというのは、例年のWRCとはリズムが少し違う」とチーム代表のイブ・マトン。「ドライバーにとっても少し時間の余裕ができたが、気合い充分に再開を迎える。クリスに関しては、向上が必要な部分を特定した。ミスでラリーを犠牲にしないように、異なるアプローチでアルゼンチンに挑む。マッズは、攻めるアプローチがうまく噛み合っている。マシンに戻るのが待ち切れない気持ちはよく分かるよ」

オストベルグは、5回目のアルゼンチン参戦。2012年には3位に食い込んでお、2位に食い込んだ前戦メキシコでの勢いを継続し、高ポイント獲得を狙う。

「メキシコでいい結果が出せたが、その後、実戦がない期間が珍しく7週間続いた。まるでクリスマス休暇のようだったよ!」とオストベルグ。「だからDS3 WRCに乗り込むのが待ち切れないね。メキシコの後のテストはいい内容だった。2015年スペックのDS3にも新しいことに取り組めた。アルゼンチンでは、メキシコと同じ戦略で挑む。スタートから速く安定したペースをつかんで、それを保っていきたい」

一方、今季は不調が続いているミークは、アルゼンチン戦で9回の勝利を誇るシトロエン・レーシングのサポートを受け活躍を誓う。アルゼンチン参戦は2回目だが、2014年にはDS3 WRCでの初ラリーでポディウムフィニッシュを果たしている。

「このブレイクを活用して、調子を取り戻したいと思っていた」とミーク。「気持ちを新たにしてアルゼンチンに乗り込むことが、僕にとっては重要なんだ。今年はルートの3分の2が変更されるから、経験はあまり重要にはならない。去年は、ラリーのスタートから速さをつかむことができた。自分に何が必要なのかはよく分かっている。確実にミスのないドライビングをするために、適切なペースをつかんでいく」



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