2020年ダカール:サインツが2度目のステージウインで総合リードを広げる – RALLYPLUS.NET ラリープラス

2020年ダカール:サインツが2度目のステージウインで総合リードを広げる

©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

2020年のダカールラリーは、1月9日、第5ステージのアルウラ〜ハイル間の353kmの走行が行われた。

カー部門では、カルロス・サインツが今大会2度目のステージウインを獲得し、総合順位でも、2番手につけるナッサー・アル‐アティヤとの差を6分に広げた。
「スタートはよかったが、最初のチェックポイントの前にパンクがあった。終盤は、高速でバンピーだった。このセクションで、ナッサーに追い付き、一緒にステージをフィニッシュした。ずっとハードにプッシュしてきて、ここまでいい内容になっている。マシンの動きもいい」とサインツは手応えを見せた。

一方、前回覇者のアル‐アティヤは「いいステージだった。このルートは、僕らの4×4よりもバギーに向いていたと思う。自分たちは、とにかく走り続けるためにベストを尽くした。終盤に1回だけ、パンクがあった。5日間、大きな問題なく終えられてハッピー。今日はラクダ草がたくさんあった。砂丘は来週始まると思う」とコメント。

Marcelo Maragni/Red Bull Content Pool

ステージ3番手タイムをマークしたステファン・ペテランセルも、総合順位での3番手をキープ。この日は、ステージを切り開く役目を担いながらも、順位アップへのアタックを続けた。
「パンクに遭うまで、最初の80kmは道を切り拓いていた。パンクを修復している時、ナッサーが僕らを抜いていった。ステージの後半はすごくサンディで、ラクダ草が多く砂丘もあった。その後、2回目のパンクがあり、カルロスが抜いていった。彼についていこうとしたが、彼はかなりプッシュしていた。その後、ナッサーに追い付き、3人一緒にステージをフィニッシュした」

Eric Vargiolu / DPPI / Red Bull Content Pool

10日は、休息日前の最後のステージ。第6ステージは、ハイル〜リヤド間の477kmが設定されている。

2020年ダカールラリー 暫定結果(第5ステージ終了後)
1 C.サインツ(MINIバギー) 19:04:13
2 N.アル-アティヤ(トヨタ) +5:59
3 S.ペテランセル(MINIバギー) +17:53
4 Y.アルラジ(トヨタ) +31:39
5 O.テラノバ(MINIラリー) +32:05

第4ステージ、日本勢では、トヨタ・ランドクルーザー200で参戦しているトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、クリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組、三浦昂/ローラン・リシトロシター組がそれぞれ総合26番手、28番手に順位を上げ、市販車部門でも1−2体制を堅守し、3番手以下との差を広げている。
三浦は「今日はリスクを犯さず、車両にダメージを与えないことを念頭に走った。我慢の一日だったが、無事にゴールできて良かった。明日から砂丘が出てくるらしいので楽しみ」と語った。

一方、日野チームスガワラは、菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(HINO 500)がステージ12番手のタイムをマークし、総合順位でも13番手をキープした。第2ステージ途中でトラブルによりストップし、前日は修復に専念した塙郁夫/塙雄大/毛塚麻由美組(HINO600)は、今大会で採用された「ダカールエクスペリエンス」制度を適応し、賞典外で走行に復帰している。
この日を終えて菅原は「ロードブックにはずっとスピードの出せるスムーズな路面とあったが、実際は車両がダメージを負いやすい道だった。石がごろごろした区間が数十km続き、パンクしている車両もたくさん見た。レース中のタイヤ交換が続いているので、3人乗車のメリットが発揮出来ている」と状況を語っている。



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