WRCトルコ:オジエ「彼とは来年、タイトル争いをすることになるかもね」イベント後記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCトルコ:オジエ「彼とは来年、タイトル争いをすることになるかもね」イベント後記者会見

©Citroen

WRCトルコのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。メキシコ以来となる今季3勝目をマークしたセバスチャン・オジエ。序盤リードしていたチームメイトのエサペッカ・ラッピを、近い将来のタイトル候補だと賛えた。

●WRCポストイベントカンファレンス出席者

Red Bull


1位:セバスチャン・オジエ=SO(シトロエン・トタルWRT)
1位:ジュリアン・イングラシア=JI(シトロエン・トタルWRT)
2位:エサペッカ・ラッピ=EP(シトロエン・トタルWRT)
2位:ヤンネ・フェルム=JF(シトロエン・トタルWRT)
3位:アンドレアス・ミケルセン=AM(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
3位:アンデルス・ヤーゲル=AJ(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
ピエール・ビュダール=PB(シトロエン・トタルWRTチーム代表)

Q:セブ、今回はポイントを重ねる必要があったが、それを果たした。ラリートルコを終えて、どれくらい満足しているか。
SO:君たちのためにやっただけだよ(笑)。今日の朝、そうなれば選手権が面白くなるって言われたからね。もちろん、まだ40km残っていた。パワーステージはとてもラフだったし、石もたくさんあったから、何が起こるか想像もつかなかった。フィーリングはとてもよかった。選手権争いのためにも、絶対に必要だった。オィットにかなり離されていたが、これで少し近づいた。まだ差は開いているが、可能性は残している。次のラリーGBは好きなラリー。自分との相性もすごくいいので、彼にプレッシャーをかけ続けていきたいね。

Q:いまや“ラリーGBの王様のマント”を持っている君だ。タイトル争いは、非常に面白くなる。今回について、タイヤ戦略が鍵になった。トルコでそうなるとは、予想していなかったのでは。
SO:そうだね、かなり予想外だった。すごく暑かった。たぶん、ミディアムタイヤを使えるなんて、信じられないかもしれない。自分でもどうしてか分からない。金曜日、ラリーの始めから話は始まった。少し雨が降っていたので、ミディアムを使い始めた。“間違いだったかもしれない”と僕らは思った。金曜日の夜、自分のオンボード動画を長い間チェックして、何kmすごくラフで、どれくらいがルーズかを見て、土曜日の朝にあれが使えるかどうかを考えていた。それで、ミディアムを試してみた。あれが、自分たちの鍵となった場面の1つだったし、とてもいいタイムが出せた。一番迫ってきたのは、チームメイトだった。僕らの間にはバトルはなかった。彼らは素晴らしいラリーをした。彼(エサペッカ・ラッピ)と戦いたかったよ。たぶん、将来、一緒にタイトルを争うことになるだろう。来年かもね。支援をしてもらってよかったし、チームにとっても1−2は素晴らしい結果だ。そして、とても必要とされていた結果でもある。

Q:ジュリアン、去年のトルコでは選手権の戦況が変わり、今年もまた同じことが起きた。タイトル争いがまた戻ってきたことについてはどうか。
JI:昨日の最初のステージで、僕らは去年のことを考えていた。同じ映画を観ているようだった。今日の朝、他のみんながトラブルに遭っていたので、僕らはトラブルなしで走り切れてうれしかった。しかし、本当にハードなラリーだったし、1分近くのギャップがあっても、いつ何が起こるか分からないというプレッシャーを常に抱えている。集中し続けなくてはならなかった。

Q:エサペッカ、君がハッピーなのを見るのはうれしいよ。勢いを取り戻しラリーを満喫していた。シトロエンの1-2に貢献した気分は。
EP:とても満足している。今日は安全に走り切ることが全てだった。セブとともに、本当に重要なポイントとリザルトを獲得した。最高の気分だ。

Citroen


Q:アンドレアスに1分以上の大差をつけた。今日は後続からのプレッシャーはなかったが、小さなミスをしていた。あまりタイムロスはなかったが、あれで目が覚めた?
EP:危ない場面というようなものかどうかは分からないが、自分は安全圏内で走っていた。ホイールを引っかけて、問題ないとは思ったが念のためにマシンを止めて、何にも引っかからないようにリバースに入れた。大差がついていたから、それができた。

Q:金曜日は、ウエットの中でハードコンパウンドのタイヤを履いて素晴らしいタイムをマークした。どうやったのか。
EP:答えようがないね。正直、マシンがとてもいい走りをしてくれたんだ。ウェールズで同じような状況になっても、心配ないね。

Q:ヤンネ、このラリー独特の試練について話題になっているが、コ・ドライバーにとってはどのようにタフなのか。
JF:素晴らしい質問だね、分からないけど。道を見ると、ペースノートを間違えたと思う。見えるのは石ばかりだからね。ラインを間違えたのか、何かが違うのか? 独特のイベントだし、それがこのスポーツのいいところだ。

Q:アンドレアス、イベントを通して素晴らしいペースを見せていた。最終的なリザルトにはハッピーか。
AM:満足していいと思うよ。金曜日の午後からは、状況はかなり難しくなってきた。午前中はいいペースで滑り出したが、自分はタイヤチョイスを誤り、調子を落としてしまった。土曜日は、テームをかわすことを目指した。同時にミスをしないように。このラリーは、ペースをコントロールすることが全てだが、かなりうまくできたと思う。2ループ目はタイヤが減り過ぎたが、いいタイムを出せた。全体的に、3位はいいリザルトだし、マニュファクチャラーズ選手権にとっても重要なポイントだ。トヨタとの差を広げられたのが、今回最も重要なところだ。

Hyundai Motorsport GmbH


Q:来年、契約がなくなるかもしれない、ここでペースを披露すれば来年につながるというプレッシャーを感じているドライバーは誰なのか、という話も出ているが、今回のリザルトは来年につながると思うか。
AM:いいリザルトを出すことが悪いことになることはない。来年の契約をまだ行っていないドライバーは、たくさんいる。いいリザルトを出すことはどんな時でも重要なことだし、今季の前半はそれが難しかった。フィーリングはよくなっているし、マシンも自分の好みに変更している。今は、自分自身の走りを楽しめているよ。

Q:アンデルス、ラリートルコでのポディウム。自分の肩にかかるプレッシャーやストレスという意味では、今回はどうだったか。
AJ:いつものラリートルコ、とてもラフだった。常に自分をコントロールすることはできるが、それでも完全にはできない。だから、少しストレスは感じる。突然、ライン上に大きな石が出てきたりもする。ポディウムに到達できれば、最高の気分だ。今回はとてもいいラリーになった。金曜日のロングステージ以外はね。ここで、優勝を争うチャンスを失った。それ以外は、チームのためにポイントを獲得してリードを広げられたので、ハッピーだ。

Q:ピエール、シトロエンがカレンダーで最もチャレンジングなイベントで1−2フィニッシュ。セバスチャンが高ポイントを獲得し、エサペッカもポディウムに上がった結果は、どれだけ満足か。
PB:もちろん、これ以上ないほどのリザルトだ。1−2だからね。クルーたちは素晴らしい走りをしたし、マシンも信頼性、そしてパフォーマンスもあった。我々はファクトリーでの仕事量を増やしている。今回の結果は、それまでの仕事は実った結果だ。グラベルでの走りも改善された。充分ではないが、よくなった。ここからはターマックに専念していく。そうすれば、ターマックでも戦うことができる。

Q:今季はスペインでターマックが2日間残っている。今年、タイトルが獲れる自信は。
PB:我々は、最後まで戦うためにここにいる。今でも自信を持っている。まだやらなくてはならない取り組みも残っていることは既に話した。我々はプランを変更して作業を増やしているし、ターマックでのテストも行っている。

Q:ターマックに関して行わなくてはならない部分はどこか。
PB:シャシーなどにトラブルがあることを把握している。そうしたようなことだ。



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