パイクス参戦の奴田原、公式練習最終日に16秒以上タイムを短縮 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

パイクス参戦の奴田原、公式練習最終日に16秒以上タイムを短縮

©SAMURAI SPEED

米国コロラド州で6月30日に開催されるパイクスピーク・インターナショナルヒルクライムに、SAMURAI SPEEDから日産リーフで参戦する奴田原文雄は、27日に公式練習の最終日を迎え、課題を克服したことで16秒以上のタイム短縮を果たしたことを伝えている。イベントはこの後、28日にはオプショナルの練習日とテスト、市街地ではファンデイが行われ、29日は終日セットアップデイ。30日は午前1時30分にゲートが開いて競技準備が開始され、午前7時30分から競技が始まる。
(以下、チームリリースより抜粋)

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パイクスピークEVチャレンジ 公式練習3日目。
対策が功を奏し全開走行が復活!16秒以上のタイム短縮を実現!

6月27日(木)、パイクスピークインターナショナルヒルクライムの公式練習3日目はミドルセクションで行われました。コースの中間部分となるミドルセクションは、約5kmの難関区間です。

山肌を駆け上がるようなコースはハイスピードから一気に減速しヘアピンを駆け抜けるスイッチバックが多く出現し、ドライバーのリズム感を狂わせます。そして、森林限界を超える高度では樹木が育成しないため、ドライバーは目標物を失い判断力を迷わせスロットルを緩ませる要因となります。過去に大きなコースアウトを招いたこともあるリスキーなコースとしてドライバーを苦しめるのが、ミドルセクションの特徴です。

チームは午前4時前にスタート地点のグレンコーブ(標高3,432m)に到着。太陽が地平線に登り始めると同時に練習走行をスタートしました。寒風が吹く中、奴田原文雄選手もファーストトライにアタック。昨日のマイナートラブル対策も万全で好調な走行を重ねました。計4回の走行でのベストタイムは2分台には届かなかったものの、最終アタックで3分2秒535を記録。このタイムは昨年の同区間のタイムを16秒以上も短縮したことになります。

さらにこのタイムは、ポルシェやBMWなどの名だたるハイパワーカーが出場するタイムアタッククラスにおいて、18台中9位に位置する素晴らしい結果となりました。完全ではないものの発生したトラブルに確実につぶし込むことができたことは、30日(日)に行われる決勝レース”Race to the clouds”での好結果を期待させる公式練習3日間でした。

明日28日(金)は、パイクスピークインターナショナルヒルクライムの名物イベントであるファンフェスタが、コロラドスプリングス市街を封鎖して開催。奴田原文雄選手とSAMURAI SPEEDは車両展示やサポーター企業様のプロモーションを実施し、地元ファンとの交流を図ります。

奴田原文雄選手のコメント
「今日は、昨日のトラブルが解消して攻めの走りができました。アテンプトごとに足回り関係のセッティング見直すことによって、現状での性能を最大限に引き出すことができたと思います。2日間のインターバルを置いて決勝レースに挑むことになります。天気が不安定になるとの予報も出ているので若干の不安はありますが、万全の態勢で市販電気自動車の記録更新(※)に挑みます。」

※市販EVレコード:11分48秒264–ブレイク・フューラー/TESLA Model S-2016



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