WRC第7戦ポルトガル:競技2日目を終え、トヨタが1-2体制堅持。勝田はWRC2の2番手につけるもリタイア – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRC第7戦ポルトガル:競技2日目を終え、トヨタが1-2体制堅持。勝田はWRC2の2番手につけるもリタイア

©TOYOTA

WRC第7戦ポルトガルは競技2日目を終えて、トヨタのオィット・タナックが首位。2番手にクリス・ミークを従えて、1-2体制を堅持している。3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけ、それを僅差でシトロエンのセバスチャン・オジエが追う展開だ。途中まで総合2番手につけていたトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラはSS12でリタイアを喫している。

競技2日目はSS8〜SS13の計6SS。3SSを2度走行する構成だが、それぞれのSS距離が長く、この日だけでSS距離は160kmを超える。この日は僅差で並ぶミーク、ヌービル、オジエの3番手争いに注目が集まった。

HYUNDAI

オープニングのSS8を制したのはトヨタのミーク。前をいくラトバラに2.5秒差と詰め寄るが、ラトバラもSS9で一番時計をマークし、その差を5.3秒に押し戻すことに成功した。一方、このSS9でオジエが4番手に浮上。0.2秒差でヌービルが続く格好となった。午前中最後のSSは、この日最長の37.6km。ここでは再びラトバラがベストタイム。総合順位でも首位のタナックに5.1秒差とプレッシャーをかけていく。オジエとヌービルの4番手争いは再びヌービルがリードを築いている。

午後のステージ、SS11ではタナックがベストタイム。ラトバラとの差を14.8秒に拡大し、総合首位の地固めを進めていく。続くSS12はヌービルが渾身のベストタイムをマークして、背後に迫るオジエとの差をわずかながら広げることに成功した。一方、このSS12ではラトバラがサスペンショントラブルにより大幅なタイムロスを喫することに。これによってヌービルが3番手、オジエが4番手に繰り上がった。ラトバラは総合5番手にドロップしたが、この日最後のSS13に向かう途中のロードセクションでデイリタイアを決めている。

Red Bull

SS13ではヌービルが連続ベストタイムをマークし、じわじわと上位のミークに迫りつつある。一方、このSSでは総合首位のタナックが右フロントサスペンションを破損、大きくタイムをロスしたもののフィニッシュし、なんとかトップの座を守っている。とはいえ後続との差はわずかだ。首位タナックと2番手ミークは4.3秒、ミークと3番手ヌービルは4.9秒と、ひとつのミスも許されない状況と言えるだろう。SS14、SS15は事前にキャンセルされたため、競技2日目はこれで終了。最終日も朝から目の離せないバトルが期待できそうだ。

M-SPORT

WRC2に出場している勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は、好調を維持。SS11を終えた段階でWRC2の2番手につけていたが、続くSS12でホイールが割れるトラブルに見舞われ、戦線離脱を余儀なくされている。

競技3日目はSS16〜SS20の5SS、51.77km。ジャンプスポットを持つ名物ステージ『ファフェ』の2走目が最終SSパワーステージとなる。SS16は日本時間6月2日(日)16時25分スタート。

WRCポルトガル SS13終了後暫定結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 2:47:23.1
2. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +4.3
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +9.2
4. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +21.0
5. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +1:37.5
6. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +2:02.7
7. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +6:10.4
8. K.ロバンペラ(シュコダ・ファビアR5エボ) +8:33.8
9. J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5エボ) +9:35.3
10. P.ルーベ(シュコダ・ファビアR5) +10:04.8



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