全日本ラリー唐津:初日のSS8までを終えて奴田原がトップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー唐津:初日のSS8までを終えて奴田原がトップ

©Naoki Kobayashi

全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2019 in 唐津は初日のSS8までを終えて、三菱ランサーエボリューションXを駆る奴田原文雄/佐藤忠宜がすべてのSSを制するスピードを見せてトップに立っている。2番手には勝田範彦/石田裕一、3番手は新井敏弘/田中直哉、僅差の4番手に鎌田卓麻/鈴木裕と、スバルWRX STI勢がつける展開となった。

戦いの舞台となるのは唐津市南部のワインディングロード。この日行われたのは8SSで、ギャラリーステージのUCHIURA(SS5/6)が新設ステージとなる。ラリーは唐津神社での安全祈願を経て、鳥居をくぐってのセレモニアルスタートで開幕。JN1クラスでオープニングのSS1から速さを見せたのは、昨年も勝利を挙げている奴田原だった。9.83kmのステージでいきなり5.4秒のリードを築き、その後も快走を維持。後を追うスバル勢も食らいつくものの、その差を詰めることは叶わず、この日のSSはすべて奴田原が手中に収める結果となった。首位奴田原と2番手勝田の差は23.2秒とやや開いており、その後ろでスバル勢が競り合う結果となっている。

トップの奴田原は「たまにはこういうことがあってもいいですよね(笑)。おそらく、ライバルがタイヤに問題があったり、足まわりがうまくいっていないなか、僕らは何事もなく普通に走れたのが良かったと思います。クルマもバランス良く仕上がっていました。なかなか難しい1日でしたが20秒以上のアドバンテージは自分でも驚きました。日頃の行いが良かったからかな(笑)。明日も大切に走りたいと思います」と上機嫌でコメント。1年ぶりの勝利に向けて士気は高い。

JN2クラスのトップは眞貝知志/安藤裕一(TGR Vitz GRMN Rally)。2番手の石井宏尚/明治慎太郎(レクサスRC F)を1分以上引き離してリードを固めている。石井の背後1.7秒差は上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプRユーロ)が続き、シトロエンDS3 R3-MAXの山村孝之/井沢幹昌が4番手となっている。眞貝は「クラストップに立つことはできましたが、なかなか厳しいですね。路面は綺麗で唐津らしい、思い切って走れる状況でした。新しいステージはもっと距離があるといいんですけどね。今回から使っているKYBの足まわりは、基本的な出来がよく、レベルの高い細かい調整ができています。明日もこのままのポジションをしっかり守って走ります」とコメント。2番手の石井は「サービスで減衰を調整して、タイヤを硬い方のコンパウンドに変えたらすごく走りやすくなりました。明日はこの順位をキープしたいんですが、上原選手はベテランなので、まずは完走を目指します」と、最終日への意気込みを語っている。

トヨタ86同士の接戦が繰り広げられているJN3クラスは3度のベストタイムをマークした山口清司/竹原静香がトップ。2.1秒差の2番手には山本悠太/山本磨美、少し間があいて37秒差の3番手に長﨑雅志/秋田典昭というトップ3だ。山口は「だいぶ山本選手に詰め寄られましたが、なんとか逃げることができました。トラブルもなかったですし、タイヤの摩耗状態も悪くないので、順調です。明日も気が抜けないので、しっかり最終サービスでメンテナンスして頑張ります」と笑顔でコメント。5度のベストタイムをマークして山口を追いかける山本は「緊張感があって、疲れました。ちょっとのミスも許されない状況でしたが、ミスなく走れました。明日は天気がどうなるか、それによってタイヤやセッティングも変わってくるので、次のサービスで考えます」と、この日の戦いを振り返った。

スズキ・スイフトスポーツ4台が争うJN4クラスは、トップに高橋悟志/加藤昭文、2番手に西川真太郎/本橋貴司、3番手には黒原康仁/美野友紀、4番手に関根正人/草加浩平という順位。新城に次いで好調を維持する高橋が6SSでベストタイムをマークする強さを見せて大きくリードを広げている。高橋は「結果的に、だいぶタイム差が広がって良かったです。一番大きかったのはタイヤだと思います。このクラスは全員が違うタイヤを装着していて、僕のタイヤチョイスで一気に逃げ切れました。明日はこのままのペースで逃げ切りたいと思います」とコメント。翌日に向けて意気込みを見せた。

JN5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツGR)が安定の全SSベストタイムをマークして盤石のリードを築き上げている。2番手につけているのは今回からクロスミッションを投入したマツダ・デミオの岡田孝一/廣田幸子。3番手にはホンダ・フィットRSの小川剛/藤田めぐみというオーダーになっている.トップの天野は「午前中はタイヤ的にはかなり厳しかったので、午後はタイヤをもたせる方向の走り方にし、2ループ目は摩耗の問題もありませんでした。今日は全ステージベストを獲れましたが、新しいステージでは、思った以上にタイム差がつけられなかったので、しっかり走りたいと思います」とコメントしている。

トヨタ・ヴィッツCVTの大倉聡/豊田耕司がリードを築いているJN6クラス。大倉も全SSベストタイムという強さを見せて大量のマージンを得ており、2日目に向けても万全の体制だ。2番手には同じくトヨタ・ヴィッツCVTの板倉麻美/蔭山恵、3番手には日産ノートe-POWER NISMO Sの伊藤隆晃/大高徹也という順位となっている。トップの大倉は「あまりフルアタックはしていないんですが、順調に攻めています。もう少し行けるかと思ったのですが、タイムが伸びずに、自分としてはドライビングにあまり満足していません。それでも道がいいので、楽しく走れました。タイヤの磨耗が多少厳しい局面はありましたが、明日もし雨が降っても大丈夫なマージンは確保できたと思っています」とコメント、最終日を視野に入れた戦い方をしていることを明らかにした。

ラリー最終日はサービスパークに隣接したギャラリーSSを含むSS9〜SS14の計6SS、SS距離30.52km。9.86kmの「SANPOU REVERSE」(SS11/14)は勝負どころとなるはずだ。

全日本ラリー選手権第3戦 SS8終了時点結果
1. 奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX) 37:38.9
2. 勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI) +23.2
3. 新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI) +30.1
8. 山口清司/竹原静香(トヨタ86) +1:53.4
10. 高橋悟志/加藤昭文(スズキ・スイフト) +2:07.0
11. 天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ) +2:16.5
12. 眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツGRMN) +2:25.5
17. 大倉聡/豊田耕司(トヨタ・ヴィッツCVT) +2:52.4



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