新井敏弘「ペターは誰にでも分け隔てなかった」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

新井敏弘「ペターは誰にでも分け隔てなかった」

©Naoki Kobayashi

今週末、全日本ラリー選手権第3戦に出場する新井敏弘が、ペター・ソルベルグ引退について語った。新井とソルベルグは長年スバル車に乗り、2001年はスバル・ワールドラリーチーム(SWRT)で直接のチームメイトに。2004年には初開催のラリージャパンでソルベルグとともに総合優勝&グループN優勝を成し遂げている(写真)。

──初めてペターに会ったのはいつだったのでしょうか?
2000年のWRCサファリだったと思う。ペターはまだフォードだったね。俺が6位の時にペターが5位で、それで色々話したのが最初。

──その時の第一印象は?
まあうるせえなと(笑)。よくしゃべるし、面白いヤツだなと思った。

──その後はSWRTでチームメイトになるわけですね。
いいことも悪いことも一緒によくやっていたよ。トレーニングも一緒にやっていたし、夜中に遊びに行ったりね。ペターは誰にでも分け隔てなかったから、いつも一緒にいたい雰囲気があった。明るさはズバ抜けていたし。

──チームメイトとしてはどうでしたか?
いつもクルマのことばっかり考えていたね。クルマをいじるのも乗るのも好きだったし、頭の中はクルマのことばっかりだったな。自分でもいっぱい持っていたし、メカニズムへの興味はすごくあったから、よくエンジニアに話を聞いていた。エンジニアが言っていたことを全部理解していたかは分からないけど(笑)。

──印象に残っていることはありますか?
けっこう長い間同じチームで出ていたし、WRカーに乗っていた時はセッティングの話をお互いよくしていたよ。ペターがオレのクルマに乗ってセッティングしたりね。スバルがWRCに出なくなってからも、ラリー会場で会ったりはしていたし、奥さんのパニラも息子のオリバーも良く知っている。子供の頃から知っている大輝なんかにとっては親戚のおじさんみたいな感じなんじゃないかな。

──新井選手も大輝選手のERCや全日本出場が決まり、同じような境遇ですが。
ペターが引退を決めたのは、オリバーがちゃんとしてきたから、という部分もあるんじゃないかな。そういう気持ちはなんとなく分かる気がするね。

──新井選手はどうしますか?
俺はまだ引退しないよ! 大輝がまだちゃんとしてないからね(笑)。

──ペターへのメッセージはありますか。
ひとまずはお疲れさまかな。今後はオリバーへの支援をしたり若手の育成をしたりするんじゃない? やらないと老後もつまらないだろうしね!



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