WRCメキシコ:競技3日目、シトロエンのオジエがリードを拡大 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ:競技3日目、シトロエンのオジエがリードを拡大

©Red Bull

WRC第3戦メキシコは競技3日目を終え、シトロエンのセバスチャン・オジエが総合首位でリードを拡大中。2番手にはMスポーツ・フォードのエルフィン・エバンス、3番手にトヨタのオィット・タナックがつけている。ラリーは生き残り合戦の様相を呈しており、上位のWRカー勢は5台が生き残っているのみだ。

M-SPORT

この日行われたのはSS10〜SS18の9SS。序盤から25.90km、32.37kmというロングSSが立て続けに行われるため、ここでのペース配分も重要なファクターと言える。オープニングのSS10を制したのはトヨタのクリス・ミーク。首位のオジエはパンクを喫してしまったが、その前に走行していたエサペッカ・ラッピのコースオフによってステージは赤旗中断の指示が。これでオジエとトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラにはノーショナルタイムが与えられることとなった。

これで一時総合トップに立ったミークだが、続くSS11では右リヤにダメージを受けてしまい大きくスローダウン。これで首位オジエから1分35秒3差の総合5番手までドロップしてしまい、優勝戦線からは遠ざかってしまった。オジエはSS12、SS13と連続ベストタイムをマークして、エバンスとの差を拡大。その後もエバンスのタイムを上まわり続け、SS15を終えた段階で31.4秒までマージンを築き上げていた。

TOYOTA

この日残された3SSはスペクテイター用のショートステージ。ここでオジエはタイヤバリアにヒットするミスを喫し、ベストタイムをマークしたヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンから7.2秒遅れのSS7番手タイムに。ただし総合順位に影響はなく、オジエは残り2SSを危なげなくまとめ、最終的にエバンスに27秒差でこの日を終えた。エバンスを2.2秒差で追う総合3番手にはタナックがつけている。4番手は1分15秒7差でヒュンダイのティエリー・ヌービル、5番手には4分37秒1差でミークという順位になっている。

また、総合11番手のミケルセンは、SS13で途中のゲートが閉められるというトラブルに見舞われている。2013年にはセバスチャン・オジエも同様のトラブルに見舞われており、この時は主催者によって救済タイムが与えられていた。今回もそのような措置が採られる可能性は高い。

HYUNDAI

競技最終日はSS19からSS21の3SS、60.17km。最終パワーステージは10.72kmのラス・ミナスだ。オジエがこのまま逃げ切るのか、あるいはさらなる波乱が待つか、SS19は日本時間3月10日23時スタート。

WRCメキシコ SS18暫定結果(トップ10)
1. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) 2:57:21.4
2. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +27.0
3. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +29.2
4. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:15.7
5. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +4:37.1
6. B.ゲラ(シュコダ・ファビアR5) +12:06.0
7. M.ブラシア・ウィルキンソン(シュコダ・ファビアR5) +15:39.6
8. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +16:32.14
9. R.トリビーノ(シュコダ・ファビアR5) +21:59.6
10. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +21:59.7



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