ラリーエストニアがWRCプロモーションイベントとして開催、エストニア政府が公式支援 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ラリーエストニアがWRCプロモーションイベントとして開催、エストニア政府が公式支援

©WRC Promoter

エストニアのユーリ・ラタス首相は、同国で開催される最大のラリーイベント、ラリーエストニアを一大プロモーションイベントとして開催するWRCプロモーターの計画を公式に支援することを表明した。文化大臣のインドレック・サールは、首都のタリンでWRCプロモーター、ラリーエストニア、エストニア・モータースポーツユニオンとの契約に調印。これによりラリーエストニアは、公式のWRCプロモーショナルイベントとして開催される。

ラタス首相はその後、WRCプロモーターのマネージングディレクター、オリビエ・シースラと会談し、選手権でいま注目を集める国の一つで開催される新しい冒険への支持を確認した。

WRC Promoter

7月12−14日にエストニア南部で開催されるこのイベントには、WRCドライバー陣と現行型WRカーが集結。マニュファクチャラーズ選手権に登録している4メーカーはそれぞれ一台ずつ、ラリーフィンランド向けの準備参戦として招待される。ラリーフィンランドは、ラリーエストニアの3週間後に開催を控えており、バルト海を挟んで距離も離れていない。

地元の英雄であるオィット・タナックは、昨年のラリーエストニアで勝利を飾っており、今季はドライバーズ選手権の優勝候補のひとりとして目されていることからも、エストニアではWRCの人気が高まっている。ラリーフィンランドでも、多くのファンがエストニアから駆けつけると見られている。

また、タナックが所属するTOYOTA GAZOO Racingは現在、チーム運営をフィンランドと、新たにタリンに設置したワークショップに分業させており、タリンでは各戦の後にWRカーのリビルトが行われている。

昨年のラリーエストニアは4万人近くの観客を集めており、シースラは、今回の新たな関係によって、WRCの人気がさらに高まるだろうと語っている。

「オィット・タナックとマルティン・ヤルベオヤは、エストニアで一、二を争う有名スポーツマン。エストニアのファンが、黒、青、白の国旗を手に、ステージやサービスパークで声援を送る姿は、世界中の各地で見られるようになった」とシースラ。

「WRCを追いかけるエストニアのファンやメディアは、とても情熱的。そのような国のイベントに参加できる機会を、とてもありがたく思う。ラリーエストニアは選手権イベントではないが、ファンのみなさんが地元でWRCの雰囲気を感じられる機会は、多いに盛り上がることだろう。このイベントを実現するために支えてくれるエストニア政府、エストニア・モータースポーツユニオン、ラリーエストニアに大変感謝している」

ラリーディレクターのウルモ・アーバは、現役WRCドライバーを参戦させることも計画している。
「書類への署名が終わり、最高の公式WRCプロモーショナルイベントを開催するための作業を始めることは、このために8年間を費やしてきた我々チームの全員にとって、大変名誉なことだ」とアーバ。

「これは、自分たちが正しい方向で進んできた事を表している。エストニア政府、WRCプロモーター、FIA、WRCチーム、スポンサー、そして地元のラリーファンに納得してもらえたのだ」

WRCとラリーエストニアのタイアップは、WRCプロモーショナル活動の一環。1月には英国バーミンガムで開催されたオートスポーツ・インターナショナル・ショーでシリーズローンチを開催している他、昨年の12月にはイタリアのミランの中心部でロードショー、11月にはオーストラリアのシドニーでシーズン末のガーラナイトを開催している。



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