APRCマレーシア、炭山と番場が大健闘! – RALLYPLUS.NET ラリープラス

APRCマレーシア、炭山と番場が大健闘!

 

2012年FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第4戦「マレーシア・ラリー」が7月13-15日、マレーシアで4番目に大きい街・ジョホールバルを拠点に開催された。

アジアカップの開幕戦にも当たるこのイベントには、クスコレーシングから炭山裕矢 / 加勢直毅組が三菱ランサーエボリューションXで今季APRCに初参戦。2010年に獲得したアジアカップタイトルの奪還を目指す。プロトンR3クスコラリーチームからは、地元マレーシアのベテラン、カラムジット・シン / ヴィヴェック・ポンサムイ組、ジュニアカップ2連覇を目指す番場彬 / 保井隆宏組がいずれもプロトンサトリアネオ(グループN仕様)で参戦した。

 本格的な競技開始となった13 日土曜日は、雨の影響が残りウェットが多く残る状況。4度目のマレーシア参戦に挑む炭山は、この日最初のSSでリアをヒットしてしまう。しかしここでペースを再確認した炭山は、周囲にトラブルが続出する難しいコンディションをノートラブルで乗り切り、4度目の参戦にして初めて初日を完走。S2000勢に続く総合4位で折り返す。
 翌日は、雨は止んだものの路面にはウェットが残るトリッキーなコンディション。シーズンも後半に突入しタイトル争いの行方が気になる状況下、上位につけていたS2000マシンの2台が立て続けにリタイアに追い込まれる。これで総合2位に上がった炭山は、コース上に残るのも必死なコンディションの中、堅実にポジションキープ。昨年チャンピオンのアリスター・マクレー選手(プロトンサトリアネオS2000)、シリーズリーダーのクリス・アトキンソン選手(シュコダファビアS2000)に割って入る形で総合2位でのフィニッシュを果たしてみせた。

 一方、ジュニアカップ(1.6リットル・FF2WD車両、28歳以下のドライバーが対象)では、ディフェンディングチャンピオンの番場にとって、タイトル連覇のためには落とせない一戦。ライバルでありシリーズリーダーのマイケル・ヤング選手がコースオフリタイヤするなど、コンディションは2WDには厳しく、ほとんどグリップが得られないスリッパリーな路面でも、キッチリとすべてのSSを走り切り、ジュニアカップ首位でフィニッシュ。カップ最終戦となる北海道で、タイトルを巡りヤング選手との一騎打ちに臨む。また総合でも6位、APRC順位では5位に食い込み、選手権ポイント10点を獲得した。



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