【JRC第5戦群馬】デイ2:奴田原が逆転勝利、終盤にまさかの波乱 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【JRC第5戦群馬】デイ2:奴田原が逆転勝利、終盤にまさかの波乱

 

 全日本ラリー選手権第5戦モントレー2012 in Shibukawaは7月29日、最終日となるデイ2の競技が行われた。前日は、競技終了後に豪雨に見舞われたラリーエリアだったが、天気の回復が早く路面への影響はほとんど見られなかった。

 この日は、前日のリピート走行となる9.3km、6.9kmのステージを、ラリーパーク隣接のショートSSで挟みながら1本ずつ交互に走行する4SSが設定。ラリーリーダーの勝田範彦(スバル・インプレッサWRX STI)に0.6秒差で初日を折り返した奴田原文雄(三菱・ランサーエボリューションX)は、この日最初の高速ステージで勝田を2.5秒先行し逆転に成功する。その後も差を広げた奴田原が、今季2勝目をマークした。

 しかし、全SSが終了した後、さらに波乱が待っていた。奴田原に7.1秒差の2位でフィニッシュランプに上がった勝田だったが、この直前、セレモニアルのために順位を入れ替えるアッセンブリーエリアのTCに6分も早着してしまっていた。セレモニアル後のパルクフェルメにはアーリー/レイトチェックインが認められていたが、アッセンブリーのチェックインはオンタイムと公式通知が発行されていた。このため、勝田車には6分のペナルティが科され、なんとクラス10位、総合では17位に陥落。タイトルを争うライバルの石田正史(三菱・ランサーエボリューションX)、柳澤宏至(スバル・インプレッサWRX STI)を2位、3位に押し上げる結果となってしまった。

 JN-3でも、7年ぶりに全日本選手権に参戦したという青柳勉(ホンダ・インテグラ)がロータスの松本琢史をかわしての逆転勝ち。ラックスポーツのトヨタ86を駆る筒井勝彦がクラス3位に食い込んだ。JN-2では岡田孝一(マツダ・デミオ)が、JN-3勢を抑えての総合10位にも入る大健闘。JN-1でもダイハツ・ストーリアX4の篠原正行が逆転勝利を収めている。

 なお、ギャラリーステージに加え、様々なイベントが企画されたサービスパーク隣接のラリーパークには、2日間を通してのべ2万人を超える観客が集まり、天候や夏休みという会期にも恵まれ、大いににぎわいを見せた。



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