ポルトガルで登場の新型フィエスタRS WRC、鍵は初の内製エンジン – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ポルトガルで登場の新型フィエスタRS WRC、鍵は初の内製エンジン

 

Mスポーツは、今週末に開催されるラリーポルトガルで、大改良を施した新型フィエスタRS WRCを登場させる。既に5台を製作し、Mスポーツ・ワールドラリーチームのエルフィン・エバンス、オット・タナクに加え、マルティン・プロコップ、ロレンツォ・ベルテッリ、そしてロバート・クビカもポルトガルでは新型マシンをドライブする。

今回の改良型は昨年から本格的な開発が始まり、デビュー前としては異例の5000kmを超えるテストを消化してきたと、Mスポーツは意気込みを表した。

外観的な違いはあまりないが、今回の開発の鍵となるのは、新設計のエンジン。パワー、トルク共に向上しているという。

また、初めてエンジンブロック全体をMスポーツのデザイナー、エンジニアが内製。フォードからの技術支援を受けているMスポーツがエンジニアリングの全知識を投入して、アルミのブロックから手がけた。新エンジンに合わせ、エンジンルームも再設計。冷却系、トランスミッション、電子系、ハーネス配線、ディファレンシャルにも開発が進められている。

Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは「今回はフィエスタRS WRC最大のアップグレード。仕上がりには非常に誇りを持っている」とコメント。
「見た目は変わらないが、ボンネットの下は一新されている。我々のエンジニアリング能力は常に高まっており、今回の新しいエンジンがその証だ。この新型マシンで、エルフィンとオットには、シーズン後半にはポディウムの常連を目指して欲しい」

Mスポーツのエンジニアリングのトップ、クリス・ウィリアムズは、「新型マシン、特にエンジンについては、2012年には取り組み始めていたが、ドライバビリティとパフォーマンスは開発の初期からは格段にステップアップを果たしている」と自信を見せる。
「フィエスタのシャシーは基本的にドライバーにフレンドリーなタイプなので、それをさらに向上させることができた。さらに新型エンジンでボトムエンドのトルクが増え、低速コーナーでのパフォーマンスを支える」

チームが気合いを入れて生み出したこの新型フィエスタRS WRCがデビュー戦を迎えるポルトガルは今季、開催地を2001年ぶりとなるポルト周辺に戻すため、ステージの知識はどのドライバーもほぼ同率。エバンスとタナクという経験の少ないドライバーを抱えるMスポーツには後押しとなりそうだ。

今季も経験の習得を続けながら前戦アルゼンチンではポディウムにも上がったエバンスは「ポルトガルではここ何年、ペースはよかったが色々な理由でポイントにつなげることができなかった」とコメント。
「今年はエリアも変わるし、新型マシンのデビューというエキサイティングなラリーになるので、ポイント獲得するにふさわしい舞台が整っている」

一方、今年は波乱の場面が続くタナクは、新型マシンの投入を機に流れを変えたいところだ。
「ポルトガルは大好きなイベントだし、ポジティブに自信を持って攻めたい」とコメント。
「北部のステージは、たぶんもう少しテクニカルでツイスティだと思うけど、全体的にはこれまでのアルガルベと同じように、クレストやブラインドコーナーが多いんだと思う」
「自分の走りに専念するが、高速のファフェは大好きなステージ。自信が持てて応援があれば、もう少し限界まで攻めることができると思う」



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