WRCドイツ:タナク今季3勝目 トヨタがマニュファクチャラーズ選手権で2位浮上 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCドイツ:タナク今季3勝目 トヨタがマニュファクチャラーズ選手権で2位浮上

©TOYOTA

8月19日(日)、WRC第9戦ラリードイツの競技最終日デイ4がドイツ西南部のボスタルジーを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ組が、前戦ラリーフィンランドに続き優勝、今シーズン3勝目を飾った。また、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は総合3位に入り、今季2回目の表彰台フィニッシュを達成した。なお、総合3位につけていたヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組は、メカニカルトラブルによりリタイアとなった。

ラリードイツのデイ4は、モーゼル河近くのブドウ畑を中心とする「グラフシャフト」のステージを2回連続で走り、その後サービスパーク方面へと移動。パワーステージに指定された「ボーゼンベルク」の農道ステージを走行するという、3本のSS計72.18kmでタイムを競った。

デイ3で総合2位につけたセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)に対し、43.7秒差を築いたタナクは安定した走りで最初の2本のSSを走破。最後のパワーステージは全開で攻め、セカンドベストタイムを記録して優勝を決めると共に、ボーナスの4ポイントを獲得した。今回、タナクはSS2を除く全てのSSで首位の座を保ち続け、そしてヤリスWRCは初めてターマックラリーをリード。トヨタは 2017年のWRC復帰参戦以来初めてとなる、ターマックラリー優勝を果たした。

デイ2で総合5位に順位を上げたラッピは、上位選手が脱落するなかでふたつポジションを上げ、総合3位でフィニッシュした。しかし、脱落した選手の中には、僅差の2位争いをしていたラトバラも含まれる。ラトバラはオープニングのSS16でクルマに技術的な問題が発生。自分たちの力で修復を試みたが問題解決には至らず、リタイアを余儀なくされた。なお、タナクとラッピによるダブルポディウムにより大量のポイントを得たチームは、マニュファクチャラーズランキングにおいて、トップから13ポイント差の2位に浮上した。

トミ・マキネン(チーム代表)
「我々のチームにまたしても素晴らしい時間が訪れました。オットは前戦のラリーフィンランドに続き今回もまた週末を通して傑出していました。唯一、今朝ヤリ-マティのクルマに問題が起こってしまった事には失望しました。我々は彼が今日のステージできっと活躍するだろうと確信していたので、本当に残念に思います。運に恵まれなかったとも言えますが、できる限りヤリ-マティをサポートするつもりです。ドイチェランドはミスをしやすいラリーなのですが、エサペッカは、ミスなくクリーンな素晴らしい走りをしました。今回は、チーム全員の献身的な働きにより、ターマックラリーで素晴らしい結果を残す事ができました。そして、今季の残るラリーにも最大限の努力で臨もうと、皆がモチベーションを高めています」

Naoki Kobayashi

ヤリ-マティ・ラトバラ
「最初のSSに向かうロードセクションで止まった時、ギヤを1速に入れようとしたのですが、入りませんでした。油圧ポンプが止まってしまったのです。ギヤチェンジを手動に切り替える事はできたのですが、油圧ポンプが作動していないためギヤボックスに大きなストレスがかかり、結局駆動を完全に失いました。今年は何度も運の悪い出来事に遭遇してきましたが、今週末は良いフィーリングを感じていただけに残念です。クルマのパフォーマンスは非常に高く、戦いを楽しめたことが今回1番の収穫です」

TOYOTA

オット・タナク
「間違いなく、今まででもっとも大変な思いをして手にした勝利です。週末を通して激しいバトルが続き、ひたすら全力で攻め続けなくてはなりませんでしたが、金曜日のブドウ畑のステージでは、快適に運転する事ができました。土曜日の午前中はあまり自信を持てなかったのですが、チームが日中のサービスでクルマを大幅に改善してくれました。そして今日は、クリーンな走りだけを心がけました。我々のチームは今週末本当に強く、とても満足しています。選手権争いについても正しい方向に進んでいると思いますが、それでも自分としては1戦、1戦を大事にしています。現在は次戦トルコに集中しており、できる限り万全な準備をしてラリーに臨みたいと思います」

TOYOTA

エサペッカ・ラッピ
「本当に大変な週末でしたが、それでも問題もミスもなく戦い続けた結果、ポディウムに立つ事ができました。自分のまわりでは、昨日から今日にかけて色々な出来事がありましたが、それがラリーというものであり、自分もそのような経験をしてきました。週末を通して前進する事ができたと思いますが、それでもダーティな路面で限界がどこにあるのかを理解するためには、もう少し多くの距離を走る必要があります。ドイチェランドはミスに寛容なラリーではないので、今回はミスをしないよう、細心の注意を払って走りました」

TOYOTA

ラリードイツ デイ4の結果
1. オット・タナク/マルティン・ヤルヴェオヤ(トヨタ・ヤリスWRC) 3:03:36.9
2. ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー(ヒュンダイi20クーペ WRC) +39.2
3. エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタ・ヤリスWRC) +1:00.9
4. セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード・フィエスタWRC) +1:34.5
5. テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ(フォード・フィエスタWRC) +2:02.9
6. アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー(ヒュンダイi20クーペ WRC) +2:13.8
7. クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン(シトロエンC3 WRC) +2:39.1
8. マリヤン・グリーベル/アレクサンダー・ラーツ(シトロエンDS3 WRC) +10:41.2
9. ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー(シュコダ・ファビアR5) +13:12.8
10. カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ・ファビアR5) +13:16.6

R. ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタ・ヤリスWRC)



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