WRCドイツ:タナクが2連勝。トヨタは復帰後ターマック初勝利を達成 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCドイツ:タナクが2連勝。トヨタは復帰後ターマック初勝利を達成

©TOYOTA

WRC第9戦ラリードイツはすべての競技を終え、トヨタのオット・タナクが前戦フィンランドに続き、今シーズン3勝目を飾った。2位にはヒュンダイのティエリー・ヌービル、3位はトヨタのエサペッカ・ラッピとなった。

競技最終日に残されたSSはわずかに3つ。SS16〜SS18の3SS、72.18kmで決着がつく。すでに大量リードを築いているタナクにとってはミスを避けて走り切りたいところだ。僅差の2番手争いの結果によっては、選手権争いがより一層混沌とすることも予想された。

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ところが、オープニングステージのSS16から波乱が起きる。総合2番手のソルドは左コーナーにオーバースピードで進入し、アウト側のブドウの木にヒット。止まらず走り抜けられたものの、フロントガラスとバンパー右側にダメージを負って大きくタイムロスを喫してしまった。そして総合3番手のラトバラはトランスミッショントラブルに見舞われ、このSSでリタイアを決めている。総合2番手と3番手が脱落するまさかの展開で、SSベストタイムをマークしたヌービルがあっさりと2番手に返り咲きを果たしてみせた。ソルドはこのSS16後、ロードセクションでクモの巣状に割れたフロントガラスをはぎ取り、続くSS17をスタートしようとしたが、あえなくリタイアに終わっている。

続くSS17でベストタイムを刻んだのは総合4番手のオジエ。前を行く3番手のラッピとは37.6秒差があり逆転は現実的ではないが、パワーステージでの5点を目指して集中力を高めていく。2番手にはヌービル、3番手にはシトロエンのクレイグ・ブリーンが入っている。SS16で僚友マッズ・オストベルグがリタイアしているため、ブリーンとしてもきっちり走り切って結果を残しておかなければならない。

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そして迎えた最終パワーステージのSS18。注目はタナクの今季3勝目と、誰がベストタイムを獲るか、という点だ。上位陣で最初に走るのはオジエ。一部コーナーでオーバーシュートする場面も見られたが、それまでの暫定ベストタイムとなっていたブリーンを4.2秒上まわる一番時計で順位表のトップに躍り出た。続いてラッピがコースイン。大きなミスなく走り切ったものの、オジエにはおよばず4秒差の暫定2番手タイムをマーク、これで3位以上を確保した格好だ。続くヌービルは暫定4番手タイムをマークし、パワーステージでのボーナス1点以上を獲得。ラッピとのタイム差により、ヌービルはこれで2位以上を決めた。

そしてトップグループ最終走者のタナク。渾身のアタックでオジエの0.1秒遅れとなるSS2番手タイムをマークし、前戦に続いて連勝、今シーズン3勝目を飾ってみせた。タナクにとっては2年連続でドイツを制したことになる。ヤリスWRCにとってはターマックラリー初勝利。あらゆる路面で勝つことのできるマシンとして大きな進歩が垣間見えた。ラッピもターマックラウンドで初めての表彰台を獲得している。これでドライバーズ選手権(暫定)はトップのヌービルが172点、2番手のオジエが149点、3番手のタナク136点に。残り4戦、拮抗した上位争いから目が離せない。

CITROEN

次戦は久々の開催となるラリートルコ。WRCとしての開催は2010年以来となるが、開催地は南部のマルマリスが拠点となる。約ひと月後、APRCラリー北海道と同じ日程の9月13日〜16日に開催予定。

WRCドイツ 暫定結果
1. オット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ トヨタ・ヤリスWRC 3:03:36.9
2. ティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルスール ヒュンダイi20クーペWRC +39.2
3. エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム トヨタ・ヤリスWRC +1:00.9
4. セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア フォード・フィエスタWRC +1:34.5
5. テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ フォード・フィエスタWRC +2:02.9
6. アンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル ヒュンダイi20クーペWRC +2:13.8
7. クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン シトロエンC3 WRC +2:39.1
8. マリヤン・グリーベル/アレクサンダー・ラス シトロエンDS3 WRC +10:41.2
9. ヤン・コペッキー/パベル・ドレスラー シュコダ・ファビアR5 +13:12.8
10. カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルッツネン シュコダ・ファビアR5 +13:16.6



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