世界ラリークロス、完全電気自動車化を2021年に延期 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界ラリークロス、完全電気自動車化を2021年に延期

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は、電気自動車化の導入を2021年に延期した。マニュファクチャラー陣に、マシンを開発して参戦する可能性を調査する期間を与えるため。これによりマニュファクチャラー陣は、電気自動車での参戦を決定するための時間を、2019年3月29日まで与えられることになる。

世界ラリー選手権は、2019年、2020年も、現在の内燃エンジン(ICE)スーパーカーの使用を続ける。2021年以降、世界選手権は電気自動車のシリーズとなるが、ICEスーパーカーも重要な存在であり続けるという。

「エキサイティングなモータースポーツの新しい時代が目前に迫っている。電気自動車は、自動車業界のあらゆる側面で重要性が高まっており、ラリークロスは電気自動車が持つ楽しさと、コンペティティブでコスト効率が高く、環境に対応できる素晴らしいパフォーマンスを披露するための土壌として完璧だ」と世界ラリークロスのプロモーターを務めるIMGのモータースポーツ担当上級副社長、ポール・ベラミーはコメント。
「2017年7月の最初の公式ミーティング以来、この短い期間に非常に多くのことを成し遂げた。全く新しいラリークロスマシンが考案され定義が確立されたので、コンペティターたちに出来る限り最高の環境を与えるためにも、少し長く時間を与える価値はある。これまでのファンにもこれからのファンにとっても、この競技がよりスリリングになると信じている」

このマシンは、オレカ社が供給するカーボンファイバーのモノコックシャシーをベースに、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのバッテリーを使用する。動力となる2基の250kWモーターはマニュファクチャラーが開発することになる。マニュファクチャラーは、BまたはCセグメントの量産車の寸法に合致してデザインされたボディをベースにそれぞれ公認を取得することになる。

プライベーターも選手権に参戦することができ、マシンはマニュファクチャラーから供給を受けるか、FIAが認可したベースデザインから独自のドライブトレーンとボディを開発することができる。

2020年シーズンには、何戦かでマニュファクチャラーとプライベーターがそれぞれの電気自動車を披露する機会が設けられるとのことだ。



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