フォルクスワーゲン、電気自動車のプロトタイプレーシングカー、I.D. Rパイクスピークを発表 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

フォルクスワーゲン、電気自動車のプロトタイプレーシングカー、I.D. Rパイクスピークを発表

©VOLKSWAGEN

フォルクスワーゲンは、今年6月に米国コロラド州で開催されるパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに参戦するマシン、電気自動のプロトタイプレーシングカー、I.D. Rパイクスピークを発表した。

4輪駆動のこのマシンは、将来のアンバサダーとしての役割、フォルクスワーゲンの電気自動車モデルであるI.D.シリーズのスポーティモデルとしての役割、2つの側面が込められている。同時に、フォルクスワーゲンのスポーツモデルレンジを示すフォルクスワーゲンRとフォルクスワーゲン・モータースポーツの協力関係を強化する最初の一歩でもあるという。フォルクワーゲンブランドは、2025年までに電気自動車のモデルを20以上投入する計画を立てており、I.D.シリーズの最初の量産車モデルの製産は、2019年末にドイツ・ザクセン州のツビッカウで始まる予定だ。

「フォルクワーゲンとI.D.シリーズで電気自動車の最先端に立ちたいと考えている」とフォルクスワーゲンの取締役員で開発責任者を務めるフランク・ベルシュはコメント。「世界で最も有名なヒルクライムイベントに、I.D. Rパイクスピークで参戦するのは、象徴的な意味を持つだけでなく、電気自動車の基本的な開発に向けての貴重なテストでもある」

標高2800mからスタートし、4300mまで一気に駆け登るパイクスピークのヒルクライムにフォルクスワーゲンが参戦するのは、1987年以来。当時は、652馬力を発生するデュアルエンジンのゴルフを投入したが、あと一歩のところで優勝を逃している。

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「今こそ、記録を残す時だ」とフォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツ。
「このI.D. Rパイクスピークは、我々にとってとりわけエキサイティングな挑戦を示すもの。電気エンジンでどこまでモータースポーツが可能かを見せつけるものだ。ドライバーを務めるロメイン・デュマをはじめ、チーム全体がモチベーションを高めて、電気自動車での記録更新を目指している」

パイクスピークでの電気自動車での現在の記録は、2016年にニュージーランドのリース・ミレンがe0 PP100でマークした8:57.118。



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