WRCイタリア:オジエ「うれしいサプライズ」デイ2コメント集  – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCイタリア:オジエ「うれしいサプライズ」デイ2コメント集 

©M-SPORT

ラリーイタリア、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント。前戦ポルトガルをノーポイントで終えている王者セバスチャン・オジエは、走行順2番手の初日を首位で終えたことに満足の表情を見せた。

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■セバスチャン・オジエ/総合首位
「一日を終えて完璧なリザルト、自分のパフォーマンスには本当にハッピーだよ。午前中はたぶん、リスクをすべて負うモードには入っていなかったかもしれないが、明日、いい走行順にしたければもう少し攻めなくてはならないと分かっていた。午後の最初のステージはすごく過酷で、このようなコンディションで自分のリズムを評価するのは、とても難しい。自分が20秒ロスしているのか、勝っているのかも分からない。だから、あのステージを走り切ってタイムを見た時は、うれしいサプライズだった。明日がドライのままなら走行順はいいはずだが、まだ先は長い。19秒のリードをつけての首位はうれしいが、もちろんリラックスできる時間はない」

■エルフィン・エバンス/総合22位

M-SPORT

「右コーナーで単純に止まることができず、ワイドになってバンクにひっかけてステアリングアームを破損した。幸い、スペアパーツを車載していたので自分で直すことができたが、大量にタイムをロスしたし、好リザルトに挑むチャンスも失ってしまった。そこからは、とにかくマシンを持ち帰ることだけに専念した。マシンのフィーリングがとてもよかっただけに、悔しさが残る」

■テーム・スニネン/SS9でデイリタイア

M-SPORT

「今日はかなりいいペースだったのでうれしかったが、最後のステージでミスをしてしまった。単純にスピードが高すぎた。あのコーナーはフラットだと思っていたが、そうではなかった。リヤが膨らみ、周りの石に引っかけてコースオフしてしまった。明日はひたすら経験を積み、いいペースを見せなくてはならない。自分には経験を積むことが必要なので、大きなリスクを負う必要はないが、できればいいリズムをつかんで好タイムも出していきたい」

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■ティエリー・ヌービル/総合2位

Hyundai Motorsport GmbH

「チャレンジングな一日だったことは間違いないね! コンディションに関わらず、一番手で走行するのがラクになることは決してない。1回目のループでの雨は、不利な状況を最低限に抑えてくれたが、苦戦することになるのは承知していた。マシンは順調で、ベストタイムを争えたし、今日を終えて総合2位につけられたことには、かなり満足している。タイヤ戦略に関してはクレバーになる必要があった。午前はうまく行ったが、最後のステージまでに新しいタイヤを2本残してクロスで使った。残念ながら、これでハンドリングのバランスが大きく崩れてしまった。マシンは安定せず、何度もスリップした。明日も厳しさは続くが、ベストを尽くす」

■ヘイデン・パッドン/総合6位

Hyundai Motorsport GmbH

「今日は、自分のパフォーマンスにもリザルトにも満足はできない。自分たちがトライしてみたことが、何もうまく行かなかった。午前中はタイヤチョイスで少し賭けに出た。もっとドライになるかと予想していたが、そうはならなかった。充分なリズムも、プッシュする自信も得られなかった。分別のある戦い方でトラブルなく一日を終えなくてはならなかった。もっと自然にタイムが出せるようにならなくてはいけないし、そのためには魔法をかけてもどうにもならないことがある。今晩はゆっくり寝て、土曜日の朝からまた仕切り直す」

■アンドレアス・ミケルセン/SS7でデイリタイア
「いい面と悪い面がある一日だった。滑り出しはとてもポジティブに、自信に満ちていた。午前のループは素晴らしく、いいリードを築けた。前戦では披露できなかった、マシンに行った変更の結果を見せることができてよかった。午後もこの勢いを続けたかったが、SS6の2km地点でオーバーシュートし、大量にタイムをロスした。SS7ではトランスミッションにトラブルが発生し、ギアがリバースのままになってしまった。マシンはサービスに戻された。土曜日はラリー2で再スタートするが、このラリーで見せ場を作る絶好のチャンスを逃してしまった」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合3位

Toyota Gazoo Racing WRC

「今日の内容はとてもポジティブだった。午前2本目のステージでは慎重になり過ぎたが、リズムと速さをつかみ始めた。トゥーラの2回目では、雨と泥でウェールズのようなコンディションになって、すごくスリッパリーだった。あのステージの終盤でかなりタイムをロスしたが、その後はコンディションがよくなり始め、もっとプッシュできる感じが得られるようになり、今日最後のステージではアタックできる自信をつかんでベストタイムをマークした。エサペッカとは僅差で明日を迎える。明日は好きなステージだし、最も重要なことはクリーンな走りをすること。それからスピードを高め続ける事ができれば、いい順位にいるはずだ」

■エサペッカ・ラッピ/総合4位

Toyota Gazoo Racing WRC

「午前中はかなり難しかった。マシンのフィーリングはOKだったが、最初のステージでスローパンクし、スペアタイヤがハードだったが雨が降っていたので、合っているタイヤとは言えなかった。午後のコンディションはメチャクチャで、雨と泥だらけだったが、いい走りをすることができてタイムも取り戻せた。その後、天気が回復し、最終ステージの前にマシンに変更を加えて、トップに近いタイムが出せた。明日に向けてもう少しグリップを得られると思うので、ポディウムにも挑めると思う」

■オィット・タナック/SS9でデイリタイア

Toyota Gazoo Racing WRC

「最終ステージで着地が激しくなってしまい、マシンがダメージを受けて止まらなくてはならなくなった。あの衝撃にはかなり驚いた。今回、あのセクションを走るのは、シェイクダウンを含めてもう4回目で、午前の1回目の時も同じアプローチだった。だから、なぜ起こってしまったのか、説明が難しい。これでかなり後退してしまった。今日はマシンのフィーリングは完璧ではなかったが、まずまずの走りをしていたし、上位争いもできていたので、こうしたトラブルでデイリタイアになったのは、とても残念。これでタイトル争いも厳しくなってしまったが、ここからは全部のラリーで勝ちを目指していく」

[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC

■マッズ・オストベルグ/総合5位

CITROEN

「このラリーが決してラクになることはないが、今日は信じられないような天気で、間違いなく今まで以上に難しくなった。少し不運もあり、テルグ‐オシロではタイヤチョイスのミスが2回あった。でも、最終ステージではセカンドベストだったので、明日は走行順がかなりよくなる」

■クレイグ・ブリーン/総合7位

CITROEN

「とてもいい一日ではなかった。特に、ハンドブレーキにトラブルがあった。今日のようなツイスティなステージでは、僕たちはハンドブレーキを多用する。3回ストールしたステージもあり、かなりタイムをロスした。明日は走行順が2番目なのでかなり難しくなるが、全力を尽くしてロスしたタイムを取り戻して行きたい」



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