WRCアルゼンチン:競技2日目を終えてトヨタのタナックが総合首位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアルゼンチン:競技2日目を終えてトヨタのタナックが総合首位

©TOYOTA

WRC第5戦アルゼンチンは、4月27日金曜日の競技2日目を終えて、トヨタのオィット・タナックが後続を20秒以上離しラリーをリード。2番手にはシトロエンのクリス・ミーク、3番手にはヒュンダイのティエリー・ヌービルが続いている。

CITROEN

この日行われたのはSS2〜SS8の計7SS。オープニングのSS2こそ先頭走者のセバスチャン・オジエ(Mスポーツ)が制するが、それ以降は砂利掻き役を担うこととなり思うようなタイムが刻めず苦戦。ここでラリーリーダーに立ったのはSS2で2番手タイムを刻んでいたヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンだった。ところが、SS2でスピンにより20秒以上のタイムロスを喫していたタナックがSS3、SS4と連続ベストタイムを刻み猛然と追い上げ、SS4を終えた段階でふたりの差は1秒となっていた。

SS5は2台同時走行のスーパーSS。6.04kmと短いステージのために大きな差はつかなかったが、ここでタナックはミケルセンを逆転し首位に立つこととなった。ふたりの差は0.8秒という僅差。サービスを終え、タナックはソフト3本、ハード2本というタイヤチョイス。一方のミケルセンはハード5本を選択して午後のSSへと向かっていった。

HYUNDAI

しかし午後最初のSSとなったSS6、ミケルセンは右前輪をパンクし大きく後退。ベストタイムをマークしたタナックから遅れること39.7秒というSS10番手タイムとなり、勝負権を失ってしまった。これで総合2番手に浮上したのはシトロエンのクリス・ミーク。しかしタナックとの差は11.7秒とやや離れてしまっている。

タナックの勢いは止まらず、この日残されたSS7、SS8でも堂々のベストタイム。タナックの好走についていけるドライバーはおらず、後続との差は徐々に拡大していく。SS8を終えて、タナックは2番手のミークに対し22.7秒という差を築いてみせた。3番手には上位タイムを並べたヒュンダイのティエリー・ヌービルがつけている。

M-SPORT

以下4番手にヒュンダイのダニ・ソルド、5番手にオジエ、6番手にシトロエンのクレイグ・ブリーンというオーダーとなっている。

シェイクダウンでベストタイムを刻んでいたトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラはSS3でサスペンションを破損、さらにエンジンの油圧系トラブルによりラリーをリタイアしている。

競技3日目はSS9〜SS15の7SS。大会最長、40kmを超えるCUCHILLA NEVADA-RIO PINTOS(SS11/15)ではラリーが動く可能性もある。オープニングとなるSS9は日本時間28日土曜日の20:23スタート。

WRCアルゼンチン SS8後暫定結果
1. オィット・タナック トヨタ・ヤリスWRC 1:30:38.6
2. クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +22.7
3. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +28.6
4. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +29.5
5. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC +36.4
6. クレイグ・ブリーン シトロエンC3 WRC +41.2
7. アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +58.5
8. エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +1:07.9
9. エルフィン・エバンス フォード・フィエスタWRC +1:10.3
10. テーム・スニネン フォード・フィエスタWRC +1:33.7



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