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シトロエンがC3 R5の公認取得、同一マニュファクチャラーで2モデル目のR5マシンは初

©Citroen

6ヶ月以上に渡る開発作業を経て、シトロエン・レーシングがようやく、C3のR5マシンのホモロゲーションを取得した。R5マシンのホモロゲーション取得はこれが6モデル目となるが、すでにDS3でR5マシンを走らせているシトロエンは、2モデルのR5マシンをリリースした初めてのマニュファクチャラーとなった。

9月にシトロエン・レーシングのカスタマーレーシング車両の開発ディレクターで現チーム代表のピエール・ビュダールが発表したC3 R5は、プジョー208 T16の複製だったDS3 R5とは異なり、独自デザイン。エンジンベースは新しくなり、ストロークは他社のR5マシンに比べ格段に長い。また、トランスミッションも新設計で、今回は3MOではなくサデフを採用。サスペンションは、オーリンズではなくレイガーとなっている。車長も長く、C3 R5より長いのはヒュンダイi20だけで、長いホイールベースもヒュンダイと似ている。独特なのは、ストラットの角度。フロントのストラットは舗装向けにはリア方向に向いており、グラベル用にはフロントに向いている。

Citroen

このR5プロジェクトのマネージャーは、現在ビュダールに代わりフランソワ・ウェールズが務めている。開発ドライバーを務めてきたのは、ステファン・ルフェーブルを筆頭に、ヨアン・ボナート、クレイグ・ブリーン、クリス・ミーク、パウロ・アンドレウッチ、シモーネ・テンペスティーニ。

先日までオレカでR4キット装着車のトヨタ・エティオスの作成に携わっていたオリビエ・マロセリが率いるエンジニア陣は、総勢20人。テストは、フランスとスペインで6000kmを走り込んできた。シトロエンは、このC3 R5にすでに20台の注文を受けていると明かしている。
(Martin Holmes)



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