WRCメキシコ:デイ3を終えてラトバラが9位、タナックはターボトラブルでリタイア – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCメキシコ:デイ3を終えてラトバラが9位、タナックはターボトラブルでリタイア

©TOYOTA

3月10日(土)、WRC第3戦ラリーメキシコの競技3日目がメキシコのレオンを中心に行われ、再出走を果たしたTOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組が総合9位に、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組が総合12位につけた。なお、デイ2終了時点で総合3位だったオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組は、ターボトラブルによりリタイアとなった。チームはサービスパークで問題を解決し、明日のデイ4には再出走する見込み。

ラリーメキシコのデイ3は、デイ2と同様にレオン周辺の山岳地帯や荒野のグラベルコースがメインステージとなった。SSは市街地やサーキットでの3本のショートSSを含む計9本で、その合計距離は140.35km。デイ3もまた高い気温と高い標高での戦いとなった。デイ2で首位と11秒差の総合3位につけていたタナックは、良い出走順にも恵まれ、ポジションアップを目指して最初のSSをスタート。しかし、途中でターボに問題が発生して2分以上タイムを失い、SSフィニッシュ後にリタイアを決断した。

デイ2でリタイアしたラトバラとラッピは、デイ3で再出走を果たし9本のSSをすべて走破した。ラトバラは出走2番手という早い順により、滑りやすい状態のグラベル路面での走行となったが、3番手タイムを2回記録するなど速さを示し、順位を9位まで回復することに成功。最終日の明日は、約52秒の差を埋め8位にポジションを上げることを目標に戦う。ラッピは初出場となったメキシコでの経験をさらに積むべく走行を続け、セカンドベストタイムを2回記録した。

トミ・マキネン(チーム代表)
「ラリーメキシコは、我々にとって非常に難しい1戦です。今朝、オットはとても良い位置につけていたので、あのようなことが起きてしまい全員が残念に思っています。引き続き一生懸命作業を続け、困難から学ばなければなりません。それでも、今回の彼のラリーでのパフォーマンスは、我々にとってポジティブな材料です。まだヤリスWRCについて学んでいる段階であるにも関わらず、初めて臨んだグラベルラリーで非常に速かったという事実は、今後に期待を抱かせるものです。ヤリ-マティは出走順に恵まれませんでしたが、ポイント獲得可能な位置につけています。また、エサペッカは依然として学習を続けており、着実に成長をしています」

ヤリ-マティ・ラトバラ
「今日の午後は、メキシコで過去もっとも暑かったように感じられ、クルマとタイヤにとって苛酷な1日でした。しかし大きな問題はなく全体としては安定して走れたと思います。私たちは、少しずつ前に進んでいると感じます。最終日の明日は高速で流れるようなコーナーのステージが多く、クルマと私自身に合っているお気に入りのコースなので、良い結果を得られるのではないかと楽しみにしています。選手権にとって重要な意味を持つポイントを獲得すべく、総合8位を目標に戦います。もちろん、パワーステージも狙っているので、明日もアタックを続けます」

TOYOTA

オィット・タナック
「今朝はすべてがうまく進んでいました。昨日よりも路面のグリップが感じられ、我々のクルマはコースにとても合っているように思いました。最初のSSの序盤、ジャンクションでミスをして約10秒遅れましたが、調子は良かったのでその後も攻め続けました。しかし、フィニッシュまで7kmという地点でターボに問題が発生しリタイアを余儀なくされました。もちろん残念ですが、これもラリーという競技の一部です。それでも、このチームで戦う初めてのグラベルラリーで、十分な競争力を確認できて嬉しく思います。明日もベストを尽くし、パワーステージではポイント獲得を目標に走ります」

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エサペッカ・ラッピ
「全体としては良い1日で、昨日よりも状況は良くなりました。昨晩のサービスで、メカニックたちはクルマをきちんと直してくれました。彼らには本当に感謝しています。今朝は楽しんで運転することができ、タイムも昨日より良くなりました。日中のサービスを終えた後、テレビクルーが設置した機材ボックスの下にシートベルトが引っかかってしまい、テレビクルーが来てこれを解決するのに30分程度待たなければなりませんでした。その後SSでは良い区間タイムを記録することができましたが、パンクをしてしまい、その次のSSでもパンクをしたと思ったのですが、タイムはまずまずでした。明日は、パワーステージでのポイント獲得を目指して戦います」

TOYOTA

WRCメキシコ SS19後暫定結果
1. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC 3:25:03.1
2. クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +35.9
3. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +46.8
4. アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +1:28.4
5. セバスチャン・ローブ シトロエンC3 WRC +2:19.7
6. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +4:44.6
7. ポンタス・ティデマンド シュコダ・ファビアR5 +9:24.2
8. ガス・グリーンスミス フォード・フィエスタR5 +15:06.8
9. ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ・ヤリスWRC +15:59.6
10. テーム・スニネン フォード・フィエスタWRC +32:39.0

12. エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +30:45.1
14. オィット・タナック トヨタ・ヤリスWRC +58:18.5



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