【Martin’s Eye】スウェーデンで激しい明暗、WRCの走行順ルール論争は続く – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【Martin’s Eye】スウェーデンで激しい明暗、WRCの走行順ルール論争は続く

©M-Sport / @World

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが、長年の経験に基づく独自の視点で切り込むMartin’s eye。今回はラリースウェーデンの結果を大きく左右することになった走行順システム論争を取り上げる。


今回のWRCスウェーデンでは、ステージ毎にコンディションが大きく変化していたが、SS5ほど走行順の影響が大きく表れた状況も珍しい。先頭走行のセバスチャン・オジエのタイムは10:47.5だったが、次のオット・タナクは41.3、ヤリ‐マティ・ラトバラが38.6、ティエリー・ヌービルが27.0、エルフィン・エバンスが23.8、クレイグ・ブリーンが23.7、そしてヘイデン・パッドンはついに19.5秒と20秒台を切った。この結果、最適な順番で最適なタイミングでの走行に恵まれたパッドンが、ステージ勝者の名誉を得ることになったのだ!

この金曜日午前のループではいつも通り、走行順が早いドライバーが新雪を掃かなくてはならないという点が話題の焦点となった。しかし、午後になると論点が移っていく。道にさらに雪がまき散らされ、路面からの影響が瞬く間に激変したのだ。その原因は、WRカーが規定により履いているタイヤよりもナローなタイヤ。こうしたタイヤの装着が、WRカーが1回目の走行を行った後に走行するヒストリックカー部門のマシンには認められているのだ。

土曜日には、走行順論争は再びコースの変化に移り、さらに“二重の負担”が焦点となった。走行順の早いマシンがデイ1にタイムをロスすることで総合順位が後退し、2日目はリバースオーダーとなるために再び不利なコンディションでの順番で走らなくてはならないのだ! 幸い、この日のコンディションは前日ほどに厳しくはなかった。

M-Sport / @World

現在の走行順システムは、ドライバーのパフォーマンス調整を目的に採用されている。モンテカルロで好成績を収めた者は、スウェーデンではそれができなくなるということだ! 基本的な疑問は変わらない。速いドライバーほどリードが広げられるようなシステムと、遅いドライバーに追い付けるチャンスを与えるシステム、どちらがいいのか?
(Martin Holmes)

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