不振のヒュンダイ、WRCスウェーデンで再起を目指す – RALLYPLUS.NET ラリープラス

不振のヒュンダイ、WRCスウェーデンで再起を目指す

©Hyundai Motorsport GmbH

開幕戦のモンテカルロでは、ティエリー・ヌービルの5位がベストリザルトという内容に留まったヒュンダイ勢。ステージベスト6本と高いポテンシャルを感じさせながらも、3台のi20クーペWRCはいずれもトラブルやアクシデントに見舞われた。パワーステージではチーム合計7点を獲得して意地を見せたが、第2戦からは気持ちを切り替え、強さを取り戻していきたいところだ。

スウェーデンでは、ヌービル、アンドレアス・ミケルセンに加え、ヘイデン・パッドンが今季初戦を迎える。

3クルーは、1月30日から3日間、スウェーデンのカールでテストを行った。新雪が降ったおかげで、ラリーで予想されるコンディションに向けて理想的な走りができたという。

ラリースウェーデンでは、2014年に2位、2015年も3位に入っているミケルセン。ラリーでは、国境を越えて母国ノルウェーにもステージが設定されることから、母国戦同然のイベントにも気合いが入る。
「ラリースウェーデンでは、母国ノルウェーまでラリーコースが設定されるので、自分にとってとても特別なイベント」とミケルセン。
「ファンや家族、友人からたくさんの応援がもらえる。美しいイベントだし、完全な雪と氷の道を本格的なスタッドタイヤで走るのは、ここだけ。最高のグリップが得られるので、信じられないようなフィーリングだ。今年は雪壁も豊富にあるようなので、限界まで攻めることができるよ」

2017年のスウェーデンでは序盤首位に立ち、43秒ものリードを築きながらリタイアと悔しい結果に終わっているヌービル。2015年には自己ベストの2位に食い込んでいる。
「昨年はスウェーデンとノルウェーでいい速さを見せられたが、残念ながら土曜日にリタイアしたことで結果につながらなかった」と悔しさを見せるヌービル。
「今年は、もう一度優勝に挑んでいきたいが、格段にいい内容にしたい。スウェーデンは実に独特なイベント。全日を通して本格的なスタッドタイヤで戦える唯一のラリーだ。シーズン最速のラリーの一つでもあるので、コックピットにいても、ステージで待っているファンにとっても、ワクワクするイベントだ。見応えのある走りをしたいし、何よりもいい結果を残したい」

モンテカルロに参戦したダニ・ソルドに替わり、このスウェーデンでシーズン初戦を飾るパッドンは、2年前にこのスウェーデンで2位フィニッシュを飾っている。
「ようやく2018年のシーズンが始まるのが、待ち切れない。最後に参戦したオーストラリアから、かなり時間が経っている気分だ」と待ち遠しい気持ちがあふれるパッドン。
「スウェーデンで、僕らは新たにスタートを切る。2年前にはポディウムに上がった思い出のあるイベントだし、あのパフォーマンスを今回も披露したい。先日のテストでは、とてもいい走りができた。最高のウインターコンディションを、思い切り楽しむ事ができた。このラリーでいいリザルトを収めることができれば、自分のシーズンの滑り出しとして最高の形になる」



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